フィラデルフィア・セブンティシクサーズとワシントン・ウィザーズによるイースタン・カンファレンスのプレーオフ・ファーストラウンドは、第3戦を終えて第1シードのシクサーズが3連勝と、第8シードのウィザーズを圧倒する順当な結果となっている。
3シーズンぶりのプレーオフ出場となったウィザーズにおいて、シクサーズが最も警戒すべき選手はブラッドリー・ビールとラッセル・ウエストブルックの2枚看板であることは明白。シクサーズのヘッドコーチ(HC)、ドック・リバースはここまでの2人へのディフェンスについてこう語る。
「我々は上手く守れている。でもあの2人はもの凄くタフな相手だ。両選手が持つエナジーは、見ていて本当に素晴らしい。だから我々は、この先もこれまでと同じエナジーで臨まなければならない。ただ、全体的に見ればよくやっていると思うね」
シリーズ3戦を終えた時点で、ビールは両チームトップの平均30.3点に6.7リバウンド、4.0アシストをマーク。ただ、フィールドゴール成功率こそ48.1%と高確率だが、3ポイントは成功率わずか15.0%(3/20)に抑え込まれている。ウエストブルックも第2戦で捻挫した右足首を治療しながらプレーしており、シリーズ平均17.3点、7.7リバウンド、11.7アシストはまずまずだが、フィールドゴール成功率40.0%、3ポイント成功率27.3%と、こちらもシュートタッチが不調だ。
シクサーズはビールに対してダニー・グリーン、ベン・シモンズ、セス・カリーらをマークに付けているが、最も効果的なディフェンスを見せているのがマティス・サイブル。3試合でマッチアップした時間帯は計3分38秒と短いものの、3ポイントしか打たせておらず、その上放った3本いずれもミスさせており、無失点を誇っている。
「ブラッドリーは何度か我々の守備網をかき乱している。でもこのチームにとってありがたいのは、彼が3ポイントを数多くミスしていること。彼がレーンへ向かう際にいくつか失敗しているが、しっかりとコンテストはできている。誰だってあの男にオープンショットを許したくはないさ。これまでやってしまったいくつかの失敗も、正しい失敗なんだ」
ビールに対するディフェンスについて、リバースHCはそう語り自信を見せる。そしてウエストブルックについても「強い気持ちを持って立ち向かわなければならない。でも全体的に見て、このチームはよくガードできていると思うね」と話しており、シクサ-ズはゲームプランどおりの戦いができていると言えるだろう。
はたしてシクサーズはこのままウィザーズの二枚看板を封じ込め、スウィープでイースト準決勝に駒を進めることができるのか。シリーズ第4戦は5月31日(日本時間6月1日)に行なわれる。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
3シーズンぶりのプレーオフ出場となったウィザーズにおいて、シクサーズが最も警戒すべき選手はブラッドリー・ビールとラッセル・ウエストブルックの2枚看板であることは明白。シクサーズのヘッドコーチ(HC)、ドック・リバースはここまでの2人へのディフェンスについてこう語る。
「我々は上手く守れている。でもあの2人はもの凄くタフな相手だ。両選手が持つエナジーは、見ていて本当に素晴らしい。だから我々は、この先もこれまでと同じエナジーで臨まなければならない。ただ、全体的に見ればよくやっていると思うね」
シリーズ3戦を終えた時点で、ビールは両チームトップの平均30.3点に6.7リバウンド、4.0アシストをマーク。ただ、フィールドゴール成功率こそ48.1%と高確率だが、3ポイントは成功率わずか15.0%(3/20)に抑え込まれている。ウエストブルックも第2戦で捻挫した右足首を治療しながらプレーしており、シリーズ平均17.3点、7.7リバウンド、11.7アシストはまずまずだが、フィールドゴール成功率40.0%、3ポイント成功率27.3%と、こちらもシュートタッチが不調だ。
シクサーズはビールに対してダニー・グリーン、ベン・シモンズ、セス・カリーらをマークに付けているが、最も効果的なディフェンスを見せているのがマティス・サイブル。3試合でマッチアップした時間帯は計3分38秒と短いものの、3ポイントしか打たせておらず、その上放った3本いずれもミスさせており、無失点を誇っている。
「ブラッドリーは何度か我々の守備網をかき乱している。でもこのチームにとってありがたいのは、彼が3ポイントを数多くミスしていること。彼がレーンへ向かう際にいくつか失敗しているが、しっかりとコンテストはできている。誰だってあの男にオープンショットを許したくはないさ。これまでやってしまったいくつかの失敗も、正しい失敗なんだ」
ビールに対するディフェンスについて、リバースHCはそう語り自信を見せる。そしてウエストブルックについても「強い気持ちを持って立ち向かわなければならない。でも全体的に見て、このチームはよくガードできていると思うね」と話しており、シクサ-ズはゲームプランどおりの戦いができていると言えるだろう。
はたしてシクサーズはこのままウィザーズの二枚看板を封じ込め、スウィープでイースト準決勝に駒を進めることができるのか。シリーズ第4戦は5月31日(日本時間6月1日)に行なわれる。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
関連記事
- ウィザーズに立ちはだかる第1シードの壁。シクサーズを完勝に導いた“攻守のキーマン”とは<DUNKSHOOT>
- 4年連続のプレーオフ進出決定もシクサーズに慢心なし。主砲エンビード「俺たちのゴールは…」<DUNKSHOOT>
- 八村塁が2本の3ポイントを含む10得点。しかしウィザーズは守備が完全崩壊し、3連敗で崖っぷちに…<DUNKSHOOT>
- 「優勝を買おうとしている」ドクターJがネッツを揶揄、そして古巣シクサーズのリーグ制覇を「賭けてもいい」と断言<DUNKSHOOT>
- カンザス大の歴代ベストメンバーは? ガードは名門のMVP、センターはシクサーズの新旧スターのツインタワー<DUNKSHOOT>