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ウォリアーズのトンプソンがさらなる“効率化”?完全復活を期す来季は「リアルプラスマイナスといったスタッツで…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.07

来季の復帰に向けて、トンプソンは「ただ効率の良い選手でありたい」と語った。(C)Getty Images

 6月5日(日本時間6日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンが、自身の所有するボートに乗ってファンとのインスタライブを行なった。

 トロント・ラプターズと戦った2019年のNBAファイナル第6戦で、左ヒザ前十字靭帯断裂という大ケガを負い昨季を全休したトンプソン。長いリハビリの末に今季の復活を目指していたものの、昨年11月に右アキレス腱を断裂したことより、2年連続のシーズン全休を余儀なくされていた。

 トンプソンを2シーズン連続で欠くなかで、昨季のウォリアーズはステフィン・カリーが長期欠場したこともあり、リーグワーストの15勝50敗(勝率23.1%)と低迷。だが今季はカリーがキャリアベストともいえる超絶パフォーマンスを見せ、ウエスタン・カンファレンス8位の39勝33敗(勝率54.2%)と復調した。
 

 プレーイン・ゲームでロサンゼルス・レイカーズ、メンフィス・グリズリーズに惜敗したため、2年ぶりのプレーオフ返り咲きとはならなかったものの、来季に十分期待を抱くことのできる戦いぶりを見せていたウォリアーズ。そのカギを握るのは、やはり故障から復帰予定のトンプソンだろう。

 来季こそ完全復活が期待されるトンプソンは、198cm・97kgという十分なサイズを持った、ウォリアーズ不動の先発シューティングガード。一昨季まで5シーズン連続で平均20点以上をクリア、さらに3ポイント成功率はキャリア8シーズンすべてで40.0%以上と、申し分ないシュート力を持っている。また、一昨季にオールディフェンシブ2ndチームに選ばれたように守備面も評価が高く、ウォリアーズでは相手チームのボールハンドラーやエーススコアラーとのマッチアップを担当し、タフショットへと仕向ける堅実なディフェンスを見せていた。

 来季、戦列復帰する上で自身のゴールについて聞かれたトンプソンは「ただ効率の良い選手でありたいね。俺がどれだけ点を取るかは気にしない。だがコート上で毎回ポジティブなインパクトを残したい。リアル・プラスマイナスといったスタッツでね」と返答。
 
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2016年のプレーオフでは延長なしで11本の3ポイントをヒット