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ドンチッチが東京五輪の最終予選出場へ。勝ち抜けば日本と同グループに<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.06.11

ドンチッチはNBA3年目の今季、平均27.7点、8.0リバウンド、8.6アシストを記録。22歳にしてトップスターの地位を確立した。(C)Getty Images

 ダラス・マーベリックスの新星、ルカ・ドンチッチの今シーズンは、もうしばらく続きそうだ。

 マーベリックスはプレーオフ1回戦でロサンゼルス・クリッパーズに3勝4敗で敗れたものの、現地メディアの報道によるとドンチッチは今後、母国スロベニアに戻り、東京五輪出場をかけた世界最終予選に臨む予定だという。

『Dallas Morning News』の中でドンチッチは「スロベニアをオリンピックに導く。それが僕の目標だ。戻って練習を始めるから休みはないね」と語っている。なお、スロベニアのトレーニングキャンプにはマブズのスタッフも帯同し、適度に休養を与えるようドンチッチのワークアウトを見守る予定だ。

 ドンチッチが最後にスロベニア代表でプレーしたのは2017年のユーロバスケット(欧州選手権)。この時はNBA入りする前の18歳ながら平均14.3点、8.1リバウンド、3.6アシストをマークしてチームを初優勝に導き、自身も大会ベスト5に選ばれている。
 
 今夏の東京五輪最終予選は6月29日~7月4日にかけて4か国を舞台に行なわれる。それぞれの国に6チームが集い、グループラウンドとトーナメントを制した各会場の1位チーム(計4チーム)が五輪出場権を手にできるという仕組みだ。

 世界ランキング16位のスロベニアはリトアニア会場のグループBに属しており、グループラウンドでポーランド(世界ランキング13位)、アンゴラ(同33位)と対戦。もう片方のグループAにはホスト国のリトアニア(同8位)をはじめ、ベネズエラ(同20位)、韓国(同30位)が名を連ねる。なかでも前回のワールドカップで8位だったポーランドと9位のリトアニアは大きな壁になりそうだ。

 ここでの戦いは日本代表としても注視しておかねばならない。東京五輪本番の組み合わせはすでに決定しており、リトアニア会場の勝者は日本、スペイン、アルゼンチンが名を連ねるグループCに属することになるからだ。つまり、最終予選を勝ち抜くことができれば、スロベニアのユニフォームを身にまとったドンチッチと、八村塁や渡邊雄太擁する日本代表が相まみえることになるのだ。

 はたしてドンチッチは世界最終予選を勝ち抜き、母国に初の五輪切符をもたらすことができるのか。次代のNo.1スター候補の活躍に期待したい。

構成●ダンクシュート編集部
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