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NBA

「全員黒人での代表作りを恐れてはいけない」ラブ選出に異議を唱えたローズに批判殺到<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.06.30

ラブ(写真)は2012年以来2大会ぶりのメンバー入りとなったが、ローズは「アメリカ代表に値しない」と批判した。(C)Getty Images

ラブ(写真)は2012年以来2大会ぶりのメンバー入りとなったが、ローズは「アメリカ代表に値しない」と批判した。(C)Getty Images

 USAバスケットボールは現地時間6月28日(日本時間29日)、東京五輪に出場する男子アメリカ代表メンバー12人を正式発表した。4大会連続の金メダル獲得を目指すなか、ケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)の選出を巡るコメントが波紋を呼んでいる。

 今回のメンバーはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が辞退、ジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ)もハムストリングの治療専念で出場を断念する形となった。

 しかし、五輪経験者のケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ラブをはじめ、ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、ザック・ラビーン(シカゴ・ブルズ)、ジェレミー・グラント(デトロイト・ピストンズ)と豪華な顔ぶれが並ぶ。グラント以外は全員がオールスター選出経験を持つ実力者だ。
 
 それでも、今季わずか25試合で平均12.2点、過去3シーズンで103試合しか出場できていないラブの選出を驚く声は多く、『ESPN』のアナリストを務める元NBA選手のジェイレン・ローズは、ポッドキャスト番組「Jalen & Jacoby」で辛辣な意見を突きつけた。

「ケビン・ラブはトークニズムのためにチームにいる。全員黒人選手によるアメリカ代表チームを作ることを恐れてはいけない。正直ガッカリした。今シーズンのNBAを見た人間なら誰もが、ケビン・ラブが素晴らしいシーズンを過ごしたわけではなく、チーム(キャブズ)でベストプレーヤーでないことを知っている。必ずしもアメリカ代表に選出されるのに値しない」

 ローズの言う「トークニズム」とは、人種やジェンダーにおける形式上の平等感を与えるために過小評価グループの人間を入れる敢行のこと。ラブは2012年のロンドン五輪で金メダル、16年にキャブズでNBAタイトルを獲得するなど、一時はリーグを代表するビッグマンの1人だったが、2017-18シーズン以降の低調ぶりは顕著だ。
 
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