今季ブルックリン・ネッツに誕生したケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンのビッグ3は、2020-21シーズンのホットトピックスのひとつだった。
プレーオフではカンファレンス準決勝でミルウォーキー・バックスに3勝4敗で敗れたとはいえ、その破壊力は歴代トップクラスと言っても過言ではない。バスケットボール殿堂入りが決まっているレジェンドのクリス・ボッシュも、3人の万能ぶりには舌を巻いている。
デュラント&アービングのデュオでスタートしたシーズンは、今年1月にヒューストン・ロケッツからハーデンを電撃トレードで獲得し、現役トップクラスのスコアラーが3人集結。17-18シーズンから3年連続得点王に輝いたハーデンがゲームメーカー役を担うことで、懸念された共存が実現した。
3人がレギュラーシーズンで同時にコートに立ったのはわずか8試合のみ。プレーオフでもカンファレンス準決勝でハーデン、アービングがそれぞれ故障で3試合の欠場を余儀なくされ、優勝には手が届かなかったが、フル稼働したデュラントはポストシーズンで平均34.3点、ハーデンはネッツ加入後に公式戦平均25.4点、11.2アシスト、アービングはレギュラーシーズンでエリートシューターの証である“50-40-90”(FG成功率50%以上、3ポイント40%以上、フリースロー90%以上)をクリアした。
これまで数々のビッグ3が結成されてきたが、こと攻撃力に関してはネッツの3人は“史上最高”の呼び声さえある。現役時代、マイアミ・ヒートでレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、ドゥエイン・ウェイドと“スリーキングス”の異名を取り、2012、13年とリーグ2連覇を果たしたボッシュは、『Fubo Sports』で「3対3をやったらどちらが勝つ?」と問われ、デュラント、アービング、ハーデンの方が上だと答えた。
「彼らに軍配を上げるよ。私もそれなりに得点できたし、勝負はできるだろうけど、彼らは今まで見たことがないようなことができる。3対3なら何が起こるか。彼らは全員ジャンパーを決められる。プレーを見たことがあれば、その凄さが分かるはずだ。3人ともがフェアじゃないような能力を持っているということだ」
アービング対ウェイド、デュラント対レブロンは対等かそれ以上だとしても、3対3においては自分ではサイズ、長い腕、驚異的なシュート力を備えたデュラントを止められないとの思いがあるという。
「私も良いディフェンスはできたが、誰を守るんだい? KD(デュラント)? KDは同じ身長(ボッシュは211cm、デュラントは208cm)だが、私のゲーム(プレー)は特殊なバスケットボールに変換できない。私は今もコンペティターだ。向かってくる相手に戦いたい。ただ、KDはゴールから30フィート(約9.14m)離れた距離から片足ジャンパーを決めてくる。私にそれはできない。ブルックリン(ネッツ)は少なくとも机上ではベストチームで、ベストな個のタレントを擁している」
ネッツのビッグ3はあと2年間(2022-23シーズンは全員プレーヤーオプション)共闘の可能性があり、来季以降どのようにケミストリーを高めていくのか、注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】”天才スコアラー”ケビン・デュラントの厳選ショット!
プレーオフではカンファレンス準決勝でミルウォーキー・バックスに3勝4敗で敗れたとはいえ、その破壊力は歴代トップクラスと言っても過言ではない。バスケットボール殿堂入りが決まっているレジェンドのクリス・ボッシュも、3人の万能ぶりには舌を巻いている。
デュラント&アービングのデュオでスタートしたシーズンは、今年1月にヒューストン・ロケッツからハーデンを電撃トレードで獲得し、現役トップクラスのスコアラーが3人集結。17-18シーズンから3年連続得点王に輝いたハーデンがゲームメーカー役を担うことで、懸念された共存が実現した。
3人がレギュラーシーズンで同時にコートに立ったのはわずか8試合のみ。プレーオフでもカンファレンス準決勝でハーデン、アービングがそれぞれ故障で3試合の欠場を余儀なくされ、優勝には手が届かなかったが、フル稼働したデュラントはポストシーズンで平均34.3点、ハーデンはネッツ加入後に公式戦平均25.4点、11.2アシスト、アービングはレギュラーシーズンでエリートシューターの証である“50-40-90”(FG成功率50%以上、3ポイント40%以上、フリースロー90%以上)をクリアした。
これまで数々のビッグ3が結成されてきたが、こと攻撃力に関してはネッツの3人は“史上最高”の呼び声さえある。現役時代、マイアミ・ヒートでレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、ドゥエイン・ウェイドと“スリーキングス”の異名を取り、2012、13年とリーグ2連覇を果たしたボッシュは、『Fubo Sports』で「3対3をやったらどちらが勝つ?」と問われ、デュラント、アービング、ハーデンの方が上だと答えた。
「彼らに軍配を上げるよ。私もそれなりに得点できたし、勝負はできるだろうけど、彼らは今まで見たことがないようなことができる。3対3なら何が起こるか。彼らは全員ジャンパーを決められる。プレーを見たことがあれば、その凄さが分かるはずだ。3人ともがフェアじゃないような能力を持っているということだ」
アービング対ウェイド、デュラント対レブロンは対等かそれ以上だとしても、3対3においては自分ではサイズ、長い腕、驚異的なシュート力を備えたデュラントを止められないとの思いがあるという。
「私も良いディフェンスはできたが、誰を守るんだい? KD(デュラント)? KDは同じ身長(ボッシュは211cm、デュラントは208cm)だが、私のゲーム(プレー)は特殊なバスケットボールに変換できない。私は今もコンペティターだ。向かってくる相手に戦いたい。ただ、KDはゴールから30フィート(約9.14m)離れた距離から片足ジャンパーを決めてくる。私にそれはできない。ブルックリン(ネッツ)は少なくとも机上ではベストチームで、ベストな個のタレントを擁している」
ネッツのビッグ3はあと2年間(2022-23シーズンは全員プレーヤーオプション)共闘の可能性があり、来季以降どのようにケミストリーを高めていくのか、注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】”天才スコアラー”ケビン・デュラントの厳選ショット!