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「ここに戻ってきてもらいたい」リバースHCが“戦犯”のシモンズに残留ラブコール!「多くを修正する必要は…」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.07.07

リバースHC(左)はシモンズに「ここに戻ってきてもらいたい」とメッセージを送った。(C)Getty Images

 2016年のドラフト1位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団したベン・シモンズ。1年目はケガで全休したものの、ルーキーイヤーの17-18シーズンに平均16.3点、9.4リバウンド、7.7アシストをあげて新人王を獲得した。211センチの大型司令塔は、その体格を生かしたドライブや視野の広さを武器に、2年目から3年連続でオールスターに出場し、20年にはオールNBAチームに選出されるなど、リーグ屈指のスター選手に成長を遂げた。

 ただキャリア4年(275試合)で3ポイント成功はわずか5本(成功率14.7%)、フリースロー成功率59.7%という数字が示すようにシュート力に難があり、今季も自己最多の3本の長距離砲を沈めたものの、相手の脅威にはならず……。平均得点はプロ入り後最少の14.3点にとどまった。さらにプレーオフではフリースローが34.2%と大スランプに陥り、戦犯となってしまった。

 プレーオフ終了後にメディアやファンからバッシングを浴びたシモンズ。これによって今夏にトレードの噂も挙がったが、シクサーズのドック・リバース・ヘッドコーチはチーム残留を望んでいるという。

 リバースはカンファレンス準決勝敗退後の会見で、「シモンズがチャンピオンシップチームのポイントガードになれると思うか?」という記者の質問に「今その答えはわからない」と答えていた。
 
 しかし7月初旬の『TMZ Sports』のインタビューでリバースは、「ベンは素晴らしい。彼にはここに戻ってきてもらいたい」と残留要求。続けて「彼は我々にとって素晴らしい存在になる。多くを修正する必要はないと思う」と語った。

 球団社長のダリル・モーリーもシモンズの能力を高く評価。ただ、今オフについては「先に何が起こるか予測することはできない。シクサーズが優勝するために最善のことをする」とコメントしている。

 指揮官はシモンズについて「多くを修正する必要はない」と述べたが、シュート力に問題を抱えているのは誰の目にも明らかだ。なお、今夏はオーストラリア代表での東京オリンピック出場を辞退し、トレーニングとスキル向上に集中することを明らかにしている。

 オールスター選手ではあるものの、現代のNBAプレーヤーでジャンパーがないのは致命的で、伸び悩んでいる印象は否めない。それでもチームは24歳のシモンズに賭け、ジョエル・エンビードとのコンビを維持するのか注目される。

構成●ダンクシュート編集部
 
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