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NBA

ラブの移籍先は宿敵グリーンのいるウォリアーズ?「僕とドレイモンドは愛憎関係にある。でも…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.07.07

代表で共闘するラブ(右)とグリーン(左)は過去にファイナルで何度も対戦してきたが、ここ数年で親睦を深めたという。(C)Getty Images

代表で共闘するラブ(右)とグリーン(左)は過去にファイナルで何度も対戦してきたが、ここ数年で親睦を深めたという。(C)Getty Images

 現地時間7月6日(日本時間7日)、フェニックス・サンズとミルウォーキー・バックスによるNBAファイナルが開幕。そしてラスベガスでは東京オリンピックで大会4連覇を目指すアメリカ代表のトレーニングキャンプがスタートし、アメリカのバスケ界は盛り上がりを見せている。

 アメリカ代表入りをコミットしている12選手のうち、クリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデー(バックス)、デビン・ブッカー(サンズ)を除く9選手がラスベガスで合流し、グレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチ(HC/サンアントニオ・スパーズ)の下で、本格始動した。

 ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)といった豪華な面々が名を連ねるなか、クリーブランド・キャバリアーズからはケビン・ラブが参加した。

 32歳のベテランは、ふくらはぎの張りなどで今季は25試合で平均12.2点、7.4リバウンド、2.5アシスト。平均得点はルーキーシーズン以降としては最も低く、リバウンドはキャリアワーストに終わっていた。

 だが、2012年のロンドン・オリンピックで金メダルを獲得した経験を持ち、3ポイントを軽々と沈めるなどシュート力の高さはリーグでも指折りだ。オリンピック初出場組が多い今回のアメリカ代表で、経験とシュート力を持ち込むことが期待される。

 そんななか『The San Francisco Chronicle』は6日にラブがキャブズとバイアウト(契約買い取り)の可能性があると報道。もしフリーエージェントとなった場合、ラブはタイトルコンテンダーとベテラン最低保証額で契約するとし、移籍先候補にゴールデンステイト・ウォリアーズを挙げていた。
 
 キャブズはレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、カイリー・アービング(現ネッツ)、ラブを中心とした布陣で15~18年に4年連続でウォリアーズとNBAファイナルで激突。16年に1勝3敗から奇跡の3連勝で優勝したものの、そのほかの3年はいずれも敗れている。

 ウォリアーズには、今回アメリカ代表にも選ばれているドレイモンド・グリーンがいる。オリンピック期間中、グリーンと同じチームとして過ごすラブにとって、グリーンは頂上決戦で何度もマッチアップしてきた相手だ。

「もちろん、僕とドレイモンドは愛憎関係にある。でも僕らはここ数年で仲のいい間柄になったんだ」とラブは切り出し、グリーンについて多大なリスペクトをしていることを明かした。

「彼がどうやって競い合っているか、ゲームへの意識、インタンジブル、速攻の導き方、ディフェンス、そしていつも正しいスポットにいることが僕は大好きなんだ。それに彼はオールディフェンシブ1stチームに選ばれ、最優秀守備選手賞にも輝いている。だから、僕らは自分たちのゲームを互いに引き上げることができると思う」

 オールスターゲームのような1試合限りの共演とは異なり、アメリカ代表では約2か月間を共に過ごすことになるため、その過程で交流を深めて意気投合することは十分あり得る。両選手が来季チームメイトになっている可能性も否定できないはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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