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東京五輪

「チームのトップディフェンダーに…」ビールが語る東京五輪への決意。2度目の来日は「再び戻るのが楽しみ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.07.09

ビールは今季、NBA2位の平均31.3点を記録。自身初出場となる東京五輪でも主軸として期待される。(C)Getty Images

ビールは今季、NBA2位の平均31.3点を記録。自身初出場となる東京五輪でも主軸として期待される。(C)Getty Images

 東京五輪で4連覇を目指すアメリカ代表が始動した。

 12人のロスターのうち、NBAのオールスター経験者11人が名を連ねるチームUSAは、7月6日にラスベガスでトレーニングキャンプを開始。その中の1人であるワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールが、オンライン会見でキャンプの感触、五輪への意気込みを語った。

 ビールはまず、自身初の五輪出場について、「これまでもUSAバスケットボールに関わってきた。15、16歳の時に(U16、U17の代表で)プレーしたけど、(オリンピックの)代表チームは初めてなので、夢が叶ったような気分だ」とコメント。キャンプ序盤の様子は「良い感じだ。チームに上手く溶け込んでいると思う」と好感触を口にした。

 一方で、代表チームならではの問題点も感じているという。

「実は今、感じていることは、選手1人ひとりがチームプレーに徹しすぎていることだ。個々の才能が優れているので、積極的に行くべきところでも余計なパスを出してしまっている」と冷静にチームの現状を分析した。
 
 そんななかで、ビールは自身の役割について意外な目標も語っている。ビールと言えば今季はステフィン・カリーに次ぐリーグ2位の平均31.3点を記録したように、生粋のスコアラーの印象が強いが、本人は「ディフェンスを極めたい」と守備に重きを置くという。

「このチームのトップディフェンダーの1人になれればと思っている。このチームだったら誰だって30~40得点をあげられる。なのでその分、僕は泥臭くディフェンスに取り組むつもりだ」

 確かに、今年のアメリカ代表にはケビン・デュラントをはじめ、デイミアン・リラード、ジェイソン・テイタム、デビン・ブッカー、ザック・ラビーンといった錚々たる点取り屋が並んでおり、特にアウトサイドのオフェンス力は充実している。しかしいくらNBA軍団と言えど、チーム全体の守備意識が低ければ足をすくわれかねない。それだけにビールをはじめ個々のディフェンス面の出来が、4連覇へのカギとも言えるだろう。

 最後に2016年以来2度目の来日について、「僕は以前東京に行ったことがあるから、再び戻るのが楽しみだ。行動は制限されるが、(オリンピックの)雰囲気を味わいたい」と語ったビール。「アメリカ代表に負けてほしいと思ってるバスケットボールファンも多いと思うけど、そのあたりも楽しみだ。この期間中に仲間たちと一丸になって、素晴らしいチームメイトたちからたくさん学びたい」と決意を語った。

構成●ダンクシュート編集部
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