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日本代表

「世界ランク42位に負けるとは」バスケ日本代表の歴史的勝利に仏メディアは失望隠さず「この失態は歴史書に加わる」

THE DIGEST編集部

2021.07.19

バスケ日本代表がフランスを撃破!八村(写真)&渡邊のNBAコンビだけでなく、比江島らも存在感を見せた。写真は2019年のもの。(C)Getty Images

バスケ日本代表がフランスを撃破!八村(写真)&渡邊のNBAコンビだけでなく、比江島らも存在感を見せた。写真は2019年のもの。(C)Getty Images

 日本代表の起こしたジャイアントキリングは、海外にも衝撃を与えているようだ。

 バスケットボール男子日本代表は7月18日、埼玉・サイデン化学アリーナで東京五輪前最後の強化試合に臨み、フランスを相手に81-75の勝利を収めた。

 序盤でペースを握った日本は第1クオーターからリードを奪い、その後も勢いに乗って得点を重ねた。その後フランスの反撃に遭い、第4クオーター終盤には追いつかれたものの、最後は馬場雄大のダンクなどで突き放した。

 五輪前の調整の場とはいえ、世界ランク42位の日本が同7位のフランスを下したことは、海外メディアも驚きをもって伝えている。

『NBA.com』のカナダ版は、「これは日本にとって小さな功績ではない」と伝え、日本のアップセットを称賛した。

「NBAプレーヤーはハチムラとワタナベのたった2人しかいないが、日本は早々に二桁のリードを奪い、16ポイントのリードでハーフタイムを迎えた。フランスは簡単には引き下がらなかったが、それはあまりに大きなリードで、挽回することはできなかった」

 また「日本は間もなくやってくる五輪で、注目を集める用意ができているように見える」とし、本大会での躍進にも期待を示した。
 
 一方、フランスの大手スポーツメディア『LE’QUIPE』は、想定外の敗戦を喫した代表チームに対して失望をあらわにしている。

 特に前半のパフォーマンスについて「守備は全く無気力で、攻撃性は見られず、日本のスピードを前に力なく撤退した」と酷評。エリア内の攻撃とロングレンジのシュートを使い分けた日本のオフェンスを称賛し、フランスは支配すべきリバウンドの局面で後手に回ったと振り返った。

「レ・ブルー(フランス代表の愛称)は五輪前最後の試合に、世界ランク42位の国から手痛いしっぺを食らうとは思っていなかっただろう。この失態は、レ・ブルーの憂鬱な歴史書の中に有名な話の一つとして加わる。例えば2006年W杯でのレバノンに対する敗戦のような……これも日本での出来事だ」

 フランス代表はルディ・ゴベアやエバン・フォーニエーら5人のNBA選手を有し、東京五輪でもメダルの有力候補として名前があがる。期待値が高いだけに、今回の敗戦は大きなショックを与えたようだ。

 7月16日のベルギー戦(○87-59)に続いて最高の結果を手にし、大きな手応えをもって本番に臨む日本代表。初戦は26日、相手は世界ランク2位のスペインだ。史上最強の日本代表がどこまでやれるのか、期待は高まる一方だ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連動画】八村のパスアウトから比江島が4点プレー!会場が爆発したフランス戦のハイライト
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