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来季の八村塁は“MIP”候補!? 米ベッティングサイトが受賞の「大穴」としてリストアップ<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.08.20

八村はこれまでNBAの出場全試合で先発入り。メンバーが大きく変わった3年目は真価が問われる。(C)Getty Images

 ワシントン・ウィザーズの八村塁にとって、NBA3年目は真価が問われるシーズンとなりそうだ。

 オフにウェス・アンセルドJr.新ヘッドコーチが就任し、さらにリーダーの1人としてチームを牽引したラッセル・ウエストブルックがトレードでロサンゼルス・レイカーズへ移籍。代わりにウィザーズにはスペンサー・ディンウィディー、カイル・クーズマ、モントレズ・ハレル、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープら実力派の新顔が加わった。

 八村は1年目と2年目のシーズン、出場した110試合すべてで先発を務めてきたが、指揮官とロースターの刷新により、今季は再びポジション争いが予想される。特にクーズマ、ハレルとはプレーエリアが被るため、場合によっては先発を外れる試合もあるかもしれない。

 一方、ウエストブルックが去ったことで、八村がブラッドリー・ビールに次ぐチームNo.2の座に就く可能性もある。東京五輪での活躍を見て、現地ファンや識者の間でも躍進に期待する人が増えているようだ。
 
 アメリカのスポーツベッティングサイト『VegasINSIDER.com』では、来季のMIP(最優秀躍進選手賞)候補70名のなかに八村の名をリストアップ。有力候補に挙がるシェイ・ギルジャス・アレキサンダーやザイオン・ウィリアムソンに比べて大穴的な予想ではあるものの、NBA全体で見ても期待の若手として認識されている証だ。

 過去のMIP受賞者を見ると、自身の成績を大きく伸ばすか、チームを躍進に導いたパターンが大半。八村は成績的には1年目と2年目はほとんど変化がなかったが(平均得点は13.5→13.8、リバウンドは6.1→5.5)、受賞にはいずれかの数字的なインパクトが必要になる。日本人がNBAで何らかのタイトルを獲得すれば、もちろん史上初の快挙。環境の変化をチャンスと捉えて飛躍を期待したい。

■過去5年のMIP受賞者 ※得点、リバウンド、アシストは受賞の前年との比較
2021年:ジュリアス・ランドル(ニックス)/得点19.5→24.1、リバウンド9.7→10.2、アシスト3.1→6.0
2020年:ブランドン・イングラム(ペリカンズ)/得点18.3→23.8、リバウンド5.1→6.1、アシスト3.0→4.2
2019年:パスカル・シアカム(ラプターズ)/得点7.3→16.9、リバウンド4.5→6.9、アシスト2.0→3.1
2018年:ヴィクター・オラディポ(ペイサーズ)/得点15.9→23.1、リバウンド4.3→5.2、アシスト2.6→4.3
2017年:ヤニス・アデトクンボ(バックス)/得点16.9→22.9、リバウンド8.8→10.0、アシスト5.4→4.8

構成●ダンクシュート編集部