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同世代のカーメロらとの共闘に胸を躍らせるロンドが「水に流して」と語った過去とは?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.09.08

2年ぶりにレイカーズへ復帰したロンドは「ここでチャンピオンシップを勝ち取ることが楽しみ」と語った。(C)Getty Images

 NBAキャリア15シーズンを誇るベテラン司令塔、ラジョン・ロンドは今夏ロサンゼルス・クリッパーズからメンフィス・グリズリーズへトレード後に解雇され、8月31日(日本時間9月1日、日付は以下同)にロサンゼルス・レイカーズと契約を結んだ。

 2012、13、16年にアシスト王に輝いたロンドを加えたレイカーズ。これで彼らはレブロン・ジェームズ(20年)、ラッセル・ウエストブルック(18、19、21年)と、ここ10シーズンでアシスト王を計7度獲得した3選手を契約下に置いた。

 現役でアシスト王に輝いたのは、この3人とクリス・ポール(フェニックス・サンズ/08、09、14、15年)とジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ/17年)の計5人であることからも、今季のレイカーズの充実ぶりがうかがえる。

 2年ぶりの古巣復帰となったロンドだが、今夏の大型補強によってレイカーズのロースターは激変しており、新たにチームメイトとなる選手も複数いる。

「カーメロ(アンソニー)、当然ラス(ウエストブルック)もそうだし、トレブ(トレバー・アリーザ)とも話したよ。トレブの考えやフォーカスしていることを学べるのは楽しみだね」
 
 先日行なわれた入団会見でロンドはそう明かし、同世代のアリーザとの共闘に心を躍らせていた。

 今季のレイカーズには他にもウェイン・エリントンやケント・ベイズモア、マルク・ガソルといったベテラン陣がいる。

 ロンドは過去にクリーブランド・キャバリアーズとマイアミ・ヒートに所属していたレブロン、オーランド・マジック時代のドワイト・ハワード、ニューヨーク・ニックス時代のカーメロとプレーオフで火花を散らしており、ウエストブルックとは一触即発の場面もあった。

「そういった選手たちが、今ではチームメイトなんだ。過去のことを水に流してチーム一丸となって戦っていくこと、そしてここでチャンピオンシップを勝ち取ることが楽しみなんだ」

 ロンドは会見でそう語り、自身3度目の王座獲得へ向けて意気込んでいた。現役引退後のコーチ転向も視野に入れている司令塔は、レイカーズで再び覇権奪取を果たすべく、入念な準備をしてトレーニングキャンプを迎えるはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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