NBA

殿堂入りシューターのレイ・アレンが八村塁にアドバイス「NBAファイナルの終盤をイメージして練習すること」

秋山裕之

2019.10.29

八村は開幕から3試合連続で2桁得点を記録。同僚のマイルズも「練習でやったことを実戦形式でもできている」と吸収力の高さに驚いていた。(C)Getty Images

 1028日(日本時間29日)。ワシントン・ウィザーズは1日のオフを終えてチーム練習を行なった。開幕からアウェー3連戦をこなしたウィザーズは、30日(同31日)に本拠地のキャピタル・ワン・アリーナでヒューストン・ロケッツとのホーム開幕戦へ臨むこととなる。

 ウィザーズは26日(同27日)のサンアントニオ・スパーズ戦で、アイザイア・トーマスが戦列復帰。さらにこの日、CJ・マイルズがフルコンタクトの練習に参加したことで、ロケッツ戦に出場する可能性が浮上している。

 マイルズはキャリア14年を誇る32歳。今夏にドワイト・ハワード(現ロサンゼルス・レイカーズ)とのトレードによって、メンフィス・グリズリーズからウィザーズに加入したベテランフォワードで、過去にはユタ・ジャズやクリーブランド・キャバリアーズ、インディアナ・ペイサーズなど5チームでプレーした経験を持つ。

 ここ数年はフィールドゴール試投数の半分以上を3ポイントが占めており、堅実なディフェンスも相まって"3&D"(3ポイントと守備が得意な選手)として一定の評価を獲得。この男がローテーション入りできれば、ウィザーズの選手層は確実に厚くなるだろう。
 ウィザーズの日本語版公式ツイッターで「面倒を見ている後輩はいる?」と聞かれたマイルズは「特にいないかな。でもルイとはけっこう、ワークアウトをしてきた」と明かし、八村に対する印象を次のように語っていた。

「僕と同じストレッチタイプの4番(パワーフォワード)だから、ここ数年で自分が学んできたことを彼にも教えようとしている。彼にはアドバンテージがあるからね。ルイを止めようとすると、相手はたいていミスマッチになるんだ。ウイングの選手を付けたら小さすぎるし、ビッグマンだと遅くて追いつけない。ワークアウトではフットワーク強化に取り組んだよ。ショットもうまくなりたいと言うから、自分が知っていることを全部教えている。これまで僕は、ジェフ・ホーナセック(元ジャズほか)やカイル・コーバー(現ミルウォーキー・バックス)など、いろんな人たちから教わってきた。それをルイに教え込んでいる」

 また、マイルズは八村が持つ吸収力について「100%だね。練習前にアドバイスをすると、言った通りにできるんだ。そして練習でやったことを実戦形式でもできている。得点もそうだし、(守備で)相手を止めているから本当にすごいと思う。もっと練習したがっているし、もっと学ぼうとしている。だから彼の成長を助けることができて、すごく楽しいよ」と絶賛していた。
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