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ブレイザーズの今季戦術は“ボールムーブの活性化”。ヌルキッチも「それを望んでいた」とビラップスHCを支持<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.09.20

今季のブレイザーズの戦術について、ヌルキッチは「それを望んでいた」と語る。(C)Getty Images

 昨季終了後、ポートランド・トレイルブレイザーズはテリー・ストッツ前ヘッドコーチ(HC)を解任し、コーチングスタッフもトレーナーのジョフ・クラークを除いて一新。新指揮官にチャンシー・ビラップス(元デトロイト・ピストンズほか)が就任したほか、昨季までワシントン・ウィザーズで指揮官を務めていたスコット・ブルックスを筆頭に、アシスタントコーチ陣も新たな布陣となって今季を迎えることとなる。

 もっとも、ロースターとしてはデイミアン・リラード、CJ・マッカラムのバックコートデュオが中心で、その周囲をユスフ・ヌルキッチやロバート・コビントン、ノーマン・パウエルらがサポート。トニー・スネルやコディ・ゼラー、ラリー・ナンスJr.といった新戦力も、チームに変化をもたらすことを期待されている。

 ただ、ビジネスで‟現状維持は衰退"という言葉があるように、これまでと同じ戦い方では、ブレイザーズが強豪揃いのウエスタン・カンファレンスを勝ち上がるのは厳しいだろう。
 
 そんななか、ヌルキッチが現地9月18日(日本時間19日、日付は以下同)に『The Athletic』のインタビューに応じ、ビラップス新HCの下でどんな役割になるかはまだ明らかになっていないと発言。だが、オフェンスではより多くのボールムーブメントを展開していく方針を打ち出していると聞いており、ヌルキッチは好意的に受け止めているようだ。

「僕はそれを望んでいたんだと感じている。僕はもっとサポートが必要だと思う。それは(これまでとは)違うプレースタイルで、インサイドアウトを増やし、もっと多くのチャンスが必要ということなんだ」

 ビラップス体制として迎える最初のシーズンに向けて、ブレイザーズはマーキーズ・クリス、デニス・スミスJr.ともキャンプ契約と言われる無保証契約を締結。28日から始まるトレーニングキャンプで、どんな選手がフィットするかを試していくプランなのだろう。

 在籍10年目のリラード、9年目のマッカラムに次いで6年目のヌルキッチは、211cm・131kgという重量級ながら器用さも兼ね備えている。ここ3シーズンはいずれも平均3.2本以上のアシストをマークしており、ビラップスの下でプレーすることを楽しみにしているという。
 
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