ゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンは、２度の大ケガにより過去２シーズンの全休を強いられた。2019年のNBAファイナルで左ヒザの前十字靭帯を断裂し、昨季の開幕直前には右アキレス腱を断裂。懸命なリハビリを経て迎える今季は、完全復活を期すシーズンとなる。

　そんなトンプソンのカムバックを、誰よりも待ち望んでいたのはステフィン・カリーだろう。リハビリを間近で見てきた相棒は、出演したポッドキャスト番組『Brother From Another』にて次のように語った。
  「この2年間、彼の歩みを見てきた。去年の11月にアキレス腱を切ったと聞いた時は、ACL（前十字靭帯断裂）から復帰するためにどれだけ努力したか知っているだけに、ショックだったよ。でも、『復帰にはもう1年かかる』と言われたけれど、彼は明るく元気だった。そして、彼はもうコートに戻る準備ができているよ。

　彼ができること、成し遂げたこと……挙げだしたらキリがない。僕たちは、彼が健康であることを心から望んでいる。そして彼は、100％の状態に戻るのにどれだけ時間がかかろうとも、ここにいたいと思っていた。彼が短時間でもフロアにいてくれるだけで、僕たちにとっては十分なことだよ」

　トンプソンが復帰したからと言って、ウォリアーズがすぐに優勝争いに絡めるかどうかはわからない。パワーハウスを形成するロサンゼルス・レイカーズやブルックリン・ネッツなど、強力なライバルたちが頂点への道のりに立ちはだかっているからだ。それでも、久しぶりに“スプラッシュ・ブラザーズ”がコートに並び立つ今季は、ファンにとって必見のシーズンとなるに違いない。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】プレーでもルックスでもファンを魅了！NBA史上最高のシューター、ステフィン・カリーの厳選ショット！