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「チームのために働きたい」アイバーソンが揺れる古巣76ersへ“ラブコール”「助けたいと思っているだけ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.10.08

古巣愛を語ったアイバーソン。昨プレーオフではスタンドでチームを応援し、ファンから喝采を浴びた。(C)Getty Images

 圧倒的なカリスマ性で世界中のバスケットボールファンを魅了したアレン・アイバーソン。彼がNBAを去ってから10年以上が経過した。今、アイバーソンは立場を変えてNBAのある球団に戻りたいと考えている。それは、全盛期を過ごしたフィラデルフィア・セブンティシクサーズにほかならない。

『Bleacher Report』のテイラー・ルックスとの対談で、アイバーソンは「チームのために働きたい」と言及。古巣に対し、"ラブコール"とも取れるコメントを残した。

「俺は生涯シクサーだ。俺にはシクサーの血が流れているんだ。引退して11年になるかな?どうして(自分が)チームのスタッフの一員になっていないのか、わからないよ」

 かつてはコート内外の素行から"問題児"として有名だったアイバーソンだが、現在は古巣愛に満ちあふれているようだ。それは決して金銭面からくるものではないという。「お金のことは関係ない。俺は俺であって、シクサーであり、助けたいと思っているだけだ」と熱く語った。
 
 1996年のドラフトでシクサーズから全体1位指名を受けたアイバーソンは、1年目の新人王受賞を皮切りに一気にリーグのトップスターの座に君臨。2006年12月にトレードでチームを去るまでの10年半で、得点王4回、スティール王3回、オールスター選出7回と数々の実績を残した。

 2000-01シーズンには球団4人目のリーグMVPに輝き、同年はチームをNBAファイナルへと導いた。それ以来、シクサーズはファイナルの舞台に立てていない。

 NBA最終年の2009年にシクサーズに復帰し、コートを後にしたアイバーソンは、14年に背番号3が球団の永久欠番に、さらに16年には殿堂入りと、その功績は誰もが認めるところだ。

 昨季、01年以来の第1シードを掴みながらもファイナル進出を逃したシクサーズにとって、かつてのフランチャイズプレーヤーからの"ラブコール"はどのように響いたのか。ベン・シモンズの去就問題で揺れるなか、ファンの注目を集める人事があるのか注目だ。

構成●ダンクシュート編集部
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