チームと完全に決裂し、その去就に注目が集まっているフィラデルフィア・セブンティシクサーズのベン・シモンズ。ただ、新シーズン開幕まで１か月を切ったこの状況下で、いまだにトレード先は見つかっていない。

「チームに残りたくない」として自身の放出を求めたシモンズに対し、周囲からは非難の声が相次いでいるが、一番問題視されているのは、シモンズが2019年オフにマックス契約を結んだばかりという点だ。

　５年１億7000万ドルもの大型契約は昨季から適用されており、シモンズにはあと４年約１億4000万ドルの契約が残っている。にもかかわらず、長期契約を翻意にする形でトレードを求めるシモンズの身勝手さに、多くの批判が集まっているのだ。

　シクサーズＯＢのチャールズ・バークレーも同様の意見を持つ１人。米放送局『ESPN』の番組『First Take』に出演した御意見番は、“後輩”の行動を痛烈に批判した。
  「シクサーズは彼に年間4000万ドルを支払っている。今後４シーズン、毎年それだけの大金を得る男が、７試合中4試合で第４クォーターにシュートを打たず、なおかつチームに怒りをぶつけているんだ。今の時代、そうやって選手が大金を稼いで、好き勝手している状況が俺は気に入らない。

　考えてもみてくれ。この男は１シーズンで4000万ドルものサラリーを貰っている。つまりチームからそれほどの大金を投資されているのに、『もうここではプレーしたくない』なんて言ってるんだ。それが良いビジネスとして成り立つと思っているヤツは、ただのバカだよ」

　シモンズの身勝手な振る舞いに、バークレーもさすがに辟易しているようだ。はたしてこの移籍騒動は、開幕までに決着するのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ？識者８人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介！