"GOAT論争"(GOAT=Greatest of All Time/史上最高の選手の意)は、スポーツ界には付き物だ。NBAでは、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)を中心にこれまで数多の議論が行なわれてきた。
NBAにおけるGOAT論争で名前が挙がるのは前述の3人(ジョーダン、コビー、レブロン)に加え、通算得点歴代1位(3万8387点)のカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)、"1試合100点男"のウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)、現役ではケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)も"№1スコアリングマシン"として、よく評価される。
その議論に際しては、2004-05シーズンからハンドチェックが禁止されるなどルールの違い、またセンター全盛からガード全盛へ移行したスタイルの違いなど、同条件で比較できないアンフェアさはこれまでも指摘されてきた。
そんな論争に殿堂入りの名手が興味深い持論を展開した。1967年に得点王(平均35.6点)、75年にリーグ優勝&ファイナルMVP、スティール王(平均2.85本)を獲得したリック・バリーは、米メディア『SiriusXM NBA Radio』で、チームスポーツで史上最高の選手を決めるのは困難だと語った。
「なぜ、みんな『GOAT(史上最高)』について話したがるのかね。チームスポーツで歴代最高のプレーヤーは選べない」
とくに近年はポジションレス化が進行。全員が同じポジションでプレーし続けているわけではないことも、選定を難しくしているとバリーは続ける。
「どうしても選びたいなら、ポジション別に選手を選ぶべきだ。現代における問題点としては、センターに分類される選手がいないこと。(毎年恒例の)GM(ゼネラルマネージャー)アンケートが行なわれているが、GMたちは選手たちについて話し、投票する際、だいたい3ポジションに分けて見ている。
マジック・ジョンソンとウィルト・チェンバレンは比較できない。各ポジションで必要なスキルが異なるからね。だから、ジョーダンが歴代最高だ、いやレブロンが最高だという議論を聞いた時は馬鹿げていると思った」
"GOAT論争"はファンやメディアの間でも盛り上がりを見せるトピックだが、古き良き時代を知るバリーは、時代背景の変化も考慮すべきだと語った。
構成●ダンクシュート編集部
NBAにおけるGOAT論争で名前が挙がるのは前述の3人(ジョーダン、コビー、レブロン)に加え、通算得点歴代1位(3万8387点)のカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)、"1試合100点男"のウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)、現役ではケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)も"№1スコアリングマシン"として、よく評価される。
その議論に際しては、2004-05シーズンからハンドチェックが禁止されるなどルールの違い、またセンター全盛からガード全盛へ移行したスタイルの違いなど、同条件で比較できないアンフェアさはこれまでも指摘されてきた。
そんな論争に殿堂入りの名手が興味深い持論を展開した。1967年に得点王(平均35.6点)、75年にリーグ優勝&ファイナルMVP、スティール王(平均2.85本)を獲得したリック・バリーは、米メディア『SiriusXM NBA Radio』で、チームスポーツで史上最高の選手を決めるのは困難だと語った。
「なぜ、みんな『GOAT(史上最高)』について話したがるのかね。チームスポーツで歴代最高のプレーヤーは選べない」
とくに近年はポジションレス化が進行。全員が同じポジションでプレーし続けているわけではないことも、選定を難しくしているとバリーは続ける。
「どうしても選びたいなら、ポジション別に選手を選ぶべきだ。現代における問題点としては、センターに分類される選手がいないこと。(毎年恒例の)GM(ゼネラルマネージャー)アンケートが行なわれているが、GMたちは選手たちについて話し、投票する際、だいたい3ポジションに分けて見ている。
マジック・ジョンソンとウィルト・チェンバレンは比較できない。各ポジションで必要なスキルが異なるからね。だから、ジョーダンが歴代最高だ、いやレブロンが最高だという議論を聞いた時は馬鹿げていると思った」
"GOAT論争"はファンやメディアの間でも盛り上がりを見せるトピックだが、古き良き時代を知るバリーは、時代背景の変化も考慮すべきだと語った。
構成●ダンクシュート編集部
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