専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

ウィザーズの新シーズンを現地メディアが予想!11位の低評価にハレルは「誰も期待していないからプレッシャーはない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.10.15

ディンウィディー(中央)やハレル(右から2番目)、クーズマ(左から2番目)らが加わったウィザーズ。周囲の低評価を覆せるか。(C)Getty Images

ディンウィディー(中央)やハレル(右から2番目)、クーズマ(左から2番目)らが加わったウィザーズ。周囲の低評価を覆せるか。(C)Getty Images

 現地時間10月14日(日本時間15日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは翌日に控えるニューヨーク・ニックスとのプレシーズン最終戦に向けてチーム練習を行なった。

 ここまでプレシーズン3戦全敗のウィザーズは、20日に敵地スコシアバンク・アリーナでトロント・ラプターズとのシーズン開幕戦に臨むため、ここから数日間は開幕に向けた最終調整となる。

 先発ポイントガードのスペンサー・ディンウィディーは14日の練習後に「僕らは今、常勝チームとなるために基盤作りをしている。それを達成するためには選手一人ひとりが自身の役割をしっかりと理解し、責任感を持つことが必要なんだ」と話す。

 先日ワシントンDCへ到着したと報じられた八村塁は現在、新型コロナウイルスのプロトコル入りのためまだチームに合流できていない。練習への参加も数日を要するため、開幕戦のスターターはバックコートにディンウィディーとブラッドリー・ビール、フロントコートにはケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、カイル・クーズマ、ダニエル・ギャフォードの布陣になることが濃厚だ。

 米スポーツ専門局『ESPN』が公開した今季の勝敗予想で、ウィザーズはイースタン・カンファレンス11位の36勝46敗。プレーオフに進出した昨季から後退し、プレーイン・トーナメント進出も逃すという低評価だった。
 
 これは見方によっては発奮材料ともなるが、今夏にロサンゼルス・レイカーズから加入したモントレズ・ハレルはこのように受け取っている。

「正直な話、俺たちはプレッシャーを感じていない。メディアもリーグも誰も俺たちの活躍なんて期待していないからね。俺たちはとにかく自分たちがやるべきことをやり続けるだけ。毎試合、コーチのゲームプランをしっかりとこなしていくこと。とにかく勝つことが全てなんだ。周りは俺たちのことを高く評価していないから、自分たちに無駄なプレッシャーをかける必要は全くないと思っている」

 開幕まで1週間を切ったなか、ウェス・アンセルドJr.新HCは「(プレシーズンの)勝敗は気にしていない」と冷静に現状を分析する。

「それよりも内容だ。主力選手たちが一緒にプレーする時間帯を生かしていくことが最も大事なんだ。そして練習でやってきたことを試合でも継続すること。たびたび『継続』という言葉を口にするんだが、実戦ではまだ選手たちの悪い癖などが目立ってしまっている。練習ではそういう癖を直している最中で、少し時間がかかるだろう」

 ウィザーズがチームとして噛み合うまでにはまだ時間がかかりそうだが、指揮官の言うように今は立て直しの真っ最中。辛抱強く『継続』を重ね、常勝への道を切り開きたい。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号