ブルックリン・ネッツは現地時間10月12日(日本時間13日、日付は以下同)、新型コロナウイルスのワクチン未接種問題に揺れるカイリー・アービングについて、「フルでチームに参加できるようになるまで、プレーも練習もさせないことを決断した」と声明を出した。
昨季王者ミルウォーキー・バックスとの開幕戦を10月19日に控えるなかで、衝撃のニュースとなったが、アービングはインスタグラムのライブ配信で思いを吐露している。
ニューヨークではプロアスリートが屋内のアリーナでプレーするためには、ワクチン接種証明書の提出が義務化されている。そのため、まだワクチン接種を済ませていないとされるアービングは、ネッツのホームゲーム、同じニューヨークを拠点に置くニックスのホームゲームに出場できない見通し。1試合欠場するごとに、38万ドル(約4330万円)が年俸から差し引かれるとも言われている。
ニューヨーク市はネッツの施設であるHSSトレーニングセンターがプライベートオフィスビルだと判断し、同施設内でのアービングの練習は可能になった。しかし、大元の問題自体は解決されておらず、チームはワクチン接種の要綱をクリアするまでは、練習もプレーもさせない方針を固めた。
これを受けて、アービングは10月13日、自身のインスタグラムでライブ配信を実施。現在の状況について思いを語った。
「ニューヨークで暮らし、チームにいるためには、ワクチンを接種しなければならない。俺は接種しないことを選んだ。自分の信じるものに基づいて行動する。反ワクチン派とか、そういう話じゃない。自分の意思に忠実でいたいだけさ。俺たちが生きているのはクレイジーな時代だ。俺は誰も傷つけていないし、罪を犯していない」
アービングは「俺はゲームが大好き」「誠実なバスケットボーラー」とバスケットボールへの愛情を強調しつつ、「才能を与えられ、高いレベルでプレーできることに感謝している。でも、この問題はバスケットボールよりも大きい」と、自分の意思に嘘はつけないと示唆している。
「誰もが自分にとって最善だと思うことをする権利がある。本当に俺が金を失いたいと思うかい? チャンピオンシップの目標を諦めたいと思うかい? 自分の仕事を手放したいと思うかい? 大好きなバスケットボールをして、チームメイトと一緒に優勝できれば幸いだと思っているよ」
NBAキャリア10年を過ごしたアービングはまだ29歳。通算平均22.8点、3ポイント成功率39.1%と高い得点力、キレのあるクロスオーバードリブルなど、ボールハンドリングをはじめとしたテクニックはポイントガードで歴代最高とも言われる。ワクチン接種問題で、新シーズンにプレーできない可能性が浮上するなかで、アービング自身、バスケットボールシューズを脱ぐことは否定している。
「こんな形で引退するつもりはない」
同僚のケビン・デュラントは、アービングの“公開スピーチ”を受け、「怒ってどうなる? それで彼の心が変わることはない」と静観の構えを見せているが、今回の一件はどのような結末を迎えるのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
昨季王者ミルウォーキー・バックスとの開幕戦を10月19日に控えるなかで、衝撃のニュースとなったが、アービングはインスタグラムのライブ配信で思いを吐露している。
ニューヨークではプロアスリートが屋内のアリーナでプレーするためには、ワクチン接種証明書の提出が義務化されている。そのため、まだワクチン接種を済ませていないとされるアービングは、ネッツのホームゲーム、同じニューヨークを拠点に置くニックスのホームゲームに出場できない見通し。1試合欠場するごとに、38万ドル(約4330万円)が年俸から差し引かれるとも言われている。
ニューヨーク市はネッツの施設であるHSSトレーニングセンターがプライベートオフィスビルだと判断し、同施設内でのアービングの練習は可能になった。しかし、大元の問題自体は解決されておらず、チームはワクチン接種の要綱をクリアするまでは、練習もプレーもさせない方針を固めた。
これを受けて、アービングは10月13日、自身のインスタグラムでライブ配信を実施。現在の状況について思いを語った。
「ニューヨークで暮らし、チームにいるためには、ワクチンを接種しなければならない。俺は接種しないことを選んだ。自分の信じるものに基づいて行動する。反ワクチン派とか、そういう話じゃない。自分の意思に忠実でいたいだけさ。俺たちが生きているのはクレイジーな時代だ。俺は誰も傷つけていないし、罪を犯していない」
アービングは「俺はゲームが大好き」「誠実なバスケットボーラー」とバスケットボールへの愛情を強調しつつ、「才能を与えられ、高いレベルでプレーできることに感謝している。でも、この問題はバスケットボールよりも大きい」と、自分の意思に嘘はつけないと示唆している。
「誰もが自分にとって最善だと思うことをする権利がある。本当に俺が金を失いたいと思うかい? チャンピオンシップの目標を諦めたいと思うかい? 自分の仕事を手放したいと思うかい? 大好きなバスケットボールをして、チームメイトと一緒に優勝できれば幸いだと思っているよ」
NBAキャリア10年を過ごしたアービングはまだ29歳。通算平均22.8点、3ポイント成功率39.1%と高い得点力、キレのあるクロスオーバードリブルなど、ボールハンドリングをはじめとしたテクニックはポイントガードで歴代最高とも言われる。ワクチン接種問題で、新シーズンにプレーできない可能性が浮上するなかで、アービング自身、バスケットボールシューズを脱ぐことは否定している。
「こんな形で引退するつもりはない」
同僚のケビン・デュラントは、アービングの“公開スピーチ”を受け、「怒ってどうなる? それで彼の心が変わることはない」と静観の構えを見せているが、今回の一件はどのような結末を迎えるのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部