NBA

“レブロンvsカリー”のライバル関係に名将カーも賛辞「ドキュメンタリーにしてもいいくらいだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.10.20

カリーとレブロンはこれまで何度も名勝負を繰り広げてきた。今季は2018年のファイナル以来となるプレーオフでの対戦もあるかもしれない。(C)Getty Images

 現地時間10月19日、NBAの2021-22レギュラーシーズンが幕を開けた。

 昨季覇者ミルウォーキー・バックスと今季優勝候補のブルックリン・ネッツによる一戦は127-104でホームのバックスが勝利。そしてロサンゼルス・レイカーズとゴールデンステイト・ウォリアーズによる注目カードは、121-114でアウェーのウォリアーズに軍配が上がった。

 昨プレーオフ、イースタン・カンファレンス・セミファイナルで第7戦までもつれ込む激闘を演じたバックスとネッツは、今季の覇権争いの中心にいると言っても過言ではない強豪チーム。

 一方のレイカーズとウォリアーズには、世界で屈指の人気と実力を誇るスーパースターがいる。レイカーズのレブロン・ジェームズ、ウォリアーズのステフィン・カリーだ。どちらもベテラン(レブロンは36歳、カリーは33歳)の域に達したとはいえ、依然としてリーグ最高級の実力者に変わりはない。

 この試合前、ウォリアーズを率いる名将スティーブ・カー・ヘッドコーチ(HC)は両選手のライバル関係についてこう持論を述べていた。
 
「レブロンとステフのライバル関係というのは、この先、記憶に残るものになると思う。(マジック・ジョンソンとラリー・バードのように)偉大な選手たちがライバルとしてファイナルで何度も激突してきたようにね。あれこそ、素晴らしい選手たちによるライバル関係だと思うね」

 レブロンはクリーブランド・キャバリアーズ在籍時の2015~18年にかけ、4年連続でカリー率いるウォリアーズとNBAファイナルで激突してきた。さらに昨季はウエスタン・カンファレンス第7シードをかけたプレーイン・ゲームで対戦しており、そのなかで数々の名場面が生まれた。

「ステフとレブロンはファイナルで、4年連続で対決してきた。彼らのライバル関係というのは『ザ・ラストダンス』のようなものになるだろうね。ライバルとして、ドキュメンタリーにしてもいいくらいだ。それにあの2人は互いにリスペクトしていて、対戦できることに感謝しているんだと思う。互いに競い合うことが大好きなんだ。素晴らしいライバル関係にある」

 昨年公開された『ザ・ラストダンス』は、1990年代に2度の3連覇を成し遂げたシカゴ・ブルズを追ったドキュメンタリー。マイケル・ジョーダンを中心に、スコッティ・ピッペンやデニス・ロッドマン、トニー・クーコッチらが登場し、世界中で話題となった。
 
NEXT
PAGE
「彼らは互いのことをベストな1人なんだと分かっている」