2000年代序盤のNBAには、史上最強のデュオとして恐れられた２人の選手がいた。

　１人はシャックことシャキール・オニール（元ロサンゼルス・レイカーズほか）。公称216センチ・147キロの巨漢ながら、圧倒的なパワーとそのサイズからは想像もつかないほどのクイックネスがあり、ペイントエリアを制圧した。

　そしてコビー・ブライアント（元レイカーズ）だ。198センチ・96キロという均整のとれた身体を持ち、驚異的なスコアリング能力を駆使して相手チームを何度も打ち破ってきたスーパースターである。

　この２人は1996年夏にレイカーズへ加入。シカゴ・ブルズで２度の３連覇を達成した名将フィル・ジャクソンが就任した1999－2000シーズンには、リーグ最高成績となる67勝15敗（勝率81.7％）をマーク。プレーオフも順当に勝ち抜き王座に就くと、翌2001、02年も頂点に立ち見事スリーピートを成し遂げた。

　シャックがマイケル・ジョーダン（元ブルズほか）に次ぐ史上２人目の３年連続ファイナルMVPを獲得すれば、コビーもリーグトップ５に入る実力者として君臨。リーグ最強のインサイドアウトを形成したレイカーズは、並み居るライバルチームたちを蹴散らしてきた。
  　もっとも、この２人だけで優勝を何度も勝ち取れるほどNBAは甘くない。ロバート・オリーやリック・フォックス、デレック・フィッシャーといった有能なロールプレーヤーたちがそれぞれの仕事を忠実にこなしたことで、レイカーズはより強固になり、アンストッパブルなチームと化したのだ。

　彼らのほか、当時のチームにはブルズで1990年代後期３連覇（1996～98年）を経験したロン・ハーパーや、デトロイト・ピストンズとブルズで計３度の優勝を果たしたジョン・サリー、そして1980年代後半にマジック・ジョンソン（元レイカーズ）、カリーム・アブドゥル・ジャバー（元レイカーズほか）らとともに２連覇に貢献したＡＣ・グリーンなど、百戦錬磨のベテランたちも在籍していた。

　10月19日（日本時間20日、日付は以下同）。そのグリーンが２連覇時代のチームメイトであるバイロン・スコットのポッドキャスト番組『OFF THE DRIBBLE』に出演し、1999-2000シーズンのレイカーズについて口を開いた。