フィラデルフィア・セブンティシクサーズのベン・シモンズは、今季まだ1試合もプレーしていない。現在はチーム施設でのトレーニングを行なっているというが、練習への不参加や罰金処分(後にチームが撤回)とゴタゴタは絶えず。エースのジョエル・エンビードからも「アイツのことはもう気にかけていない」と匙を投げられるなど泥沼化の様相を呈している。
シモンズは移籍を諦めていないが、シクサーズとしては今季を含む4シーズンにわたって大型契約が残る大型司令塔の取引をまとめるのは困難。何とかこのままチームでプレーしてもらいたいというのが本音だろう。
現にゼネラルマネージャーのダリル・モーリーも、「ベンをサポートするためにあらゆるリソースを提供している。我々は彼に必要なものを与え、出来る限り早く試合に出られるようにするつもりだ」とサポートする意向を明かしている。
しかし、こうしたチームの姿勢がシモンズにとって逆効果になると考える向きもある。シモンズと同じオーストラリア出身&元ドラフト1位で、2015年にゴールデンステイト・ウォリアーズで優勝経験のある元NBA選手のアンドリュー・ボーガットは、ポッドキャスト番組『Rush Hour WA with Lachy and Embers』でモーリーの対応を疑問視していることを明かした。
「今では、先日モーリーが言った『必要なら4年待つ』という発言の影響力を失わないためのチェスのようになってしまっている。そしてシモンズは何もしていない。噂によると、トレーニングで40分間、ドリルに参加せず突っ立っていたらしい。ただ(練習には来ているため)罰金は科されないわけだから、賢い選択だろう。もしチーム側が彼を家に帰したら、給料を支払わなければならないしね」
無論、ボーガットもこうした状況について「誰にとっても良くない」と語っている。また、今の状況を作り出した原因は、シモンズの周囲にいる人間にあると考えているようだ。
「ベンは1対1で接すると悪いヤツではないんだ。実際に魅力的だし、話もできる。ただ彼の家族や代理人、マネージャーなど、周囲の人間が問題なんだと思う。彼を取り巻く人々が間違ったアドバイスをしているんだろう。それがとても残念だ。俺からのアドバイスは、『もう20代半ばなんだから、周囲に頼るのではなく、己の力でキャリアを切り開いていくべき』ということだ」
シクサーズは6試合を終えて4勝2敗とまずまずのスタートを切ったが、プレーオフを勝ち上がるためにシモンズは必要な人材。同郷の先輩の𠮟咤激励は、"反乱分子"となっている25歳のオールスターに届くだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
シモンズは移籍を諦めていないが、シクサーズとしては今季を含む4シーズンにわたって大型契約が残る大型司令塔の取引をまとめるのは困難。何とかこのままチームでプレーしてもらいたいというのが本音だろう。
現にゼネラルマネージャーのダリル・モーリーも、「ベンをサポートするためにあらゆるリソースを提供している。我々は彼に必要なものを与え、出来る限り早く試合に出られるようにするつもりだ」とサポートする意向を明かしている。
しかし、こうしたチームの姿勢がシモンズにとって逆効果になると考える向きもある。シモンズと同じオーストラリア出身&元ドラフト1位で、2015年にゴールデンステイト・ウォリアーズで優勝経験のある元NBA選手のアンドリュー・ボーガットは、ポッドキャスト番組『Rush Hour WA with Lachy and Embers』でモーリーの対応を疑問視していることを明かした。
「今では、先日モーリーが言った『必要なら4年待つ』という発言の影響力を失わないためのチェスのようになってしまっている。そしてシモンズは何もしていない。噂によると、トレーニングで40分間、ドリルに参加せず突っ立っていたらしい。ただ(練習には来ているため)罰金は科されないわけだから、賢い選択だろう。もしチーム側が彼を家に帰したら、給料を支払わなければならないしね」
無論、ボーガットもこうした状況について「誰にとっても良くない」と語っている。また、今の状況を作り出した原因は、シモンズの周囲にいる人間にあると考えているようだ。
「ベンは1対1で接すると悪いヤツではないんだ。実際に魅力的だし、話もできる。ただ彼の家族や代理人、マネージャーなど、周囲の人間が問題なんだと思う。彼を取り巻く人々が間違ったアドバイスをしているんだろう。それがとても残念だ。俺からのアドバイスは、『もう20代半ばなんだから、周囲に頼るのではなく、己の力でキャリアを切り開いていくべき』ということだ」
シクサーズは6試合を終えて4勝2敗とまずまずのスタートを切ったが、プレーオフを勝ち上がるためにシモンズは必要な人材。同郷の先輩の𠮟咤激励は、"反乱分子"となっている25歳のオールスターに届くだろうか。
構成●ダンクシュート編集部