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NBA

「まったく別のチームになる」復活間近の“スプラッシュ・ブラザーズ”にグリーンが期待感!<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.11.01

トンプソンは、11月中にもフルコンタクトありの練習へ参加できる見込みだ。(C)Getty Images

トンプソンは、11月中にもフルコンタクトありの練習へ参加できる見込みだ。(C)Getty Images

 現地時間10月31日(日本時間11月1日、日付は以下同)を終えた時点で5勝1敗(勝率83.3%)、ユタ・ジャズと並んでウエスタン・カンファレンスの首位タイにつけているゴールデンステイト・ウォリアーズ。5勝のうち3勝は昨季プレーオフ進出を逃がしたチーム(オクラホマシティ・サンダー/2勝、サクラメント・キングス)ではあるものの、ロサンゼルス・レイカーズとロサンゼルス・クリッパーズを下している点は見逃せないだろう。

 昨季リーグ22位の平均43.0本に終わったリバウンドは、ここまで同6位の49.3本を記録。平均10本以上をマークする選手こそいないものの、ドレイモンド・グリーンの8.7本を筆頭に、ステフィン・カリー(7.5本)、ネマニャ・ビエリツァ(5.7本)、アンドレ・イグダーラ(5.6本)、ケボン・ルーニー(5.5本)と、5選手が5本以上を奪っており、チーム全体でカバーしている。

 このチームにはカリー、グリーン、イグダーラという優勝経験のあるベテラン陣に加え、アンドリュー・ウィギンズやジョーダン・プール、デイミオン・リー、オットー・ポーターJr.と豊富なウイング陣が在籍。30日のオクラホマシティ・サンダー戦でNBAデビューを飾った新人ジョナサン・クミンガがリーグの水に慣れてくれば、選手層はさらに厚くなるだろう。
 
 そんなウォリアーズにおける一番の実力者が、カリーであることは間違いない。ただ、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は30日のサンダー戦後、ゲイリー・ペイトン二世を称賛していた。

「彼は特にディフェンス面で素晴らしい武器になっている。でも今シーズンは3ポイントも決めてくれているね。自身のショットと強みであるディフェンスを磨いてきたんだ。毎晩準備ができていて、出場時間が20分であろうがゼロであろうが、常に一貫したエナジーを持ち込んでくれる。素晴らしい男で、最高のチームメイトだ」

 今季でキャリア6シーズン目を迎えるコンボガードは、殿堂入りした偉大なポイントガードを父に持つサラブレッドながら、NBAのチームになかなか定着できずにいる苦労人だ。だがウォリアーズ在籍2年目の今季は、開幕から全試合出場。平均6.2分のプレータイムと出番こそ少ないものの、ここまで4本放った3ポイントをすべて沈めている。さらに最大の強みであるディフェンスでは、イグダーラに代わって相手エースをガードする積極性も見せており、この点も今季のチームの選手層の厚さを物語っていると言えよう。
 
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