現地時間11月15日(日本時間16日)。ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタルワン・アリーナでニューオリンズ・ペリカンズ戦に臨んだ。
この試合、ウィザーズはエースのブラッドリー・ビール(祖母の死去)を欠いていたことで第2クォーター途中からペリカンズに点差を広げられ、最大19点差をつけられる苦しい展開に。
だが今季のチームには粘り強さがある。「僕らは立ち上がった。スイッチを切り替えたんだと思うね。このチームが一丸となって正しいエナジーを持ち込めば、僕らを止めるのは困難なのさ」と試合後にデニ・アブディヤが語ったように、後半に猛反撃。
スペンサー・ディンウィディーが後半だけで19得点を奪い、カイル・クーズマやモントレズ・ハレル、アブディヤらがハッスルプレーでチームを盛り立て、後半に64得点を叩き出したウィザーズは、105-100で逆転勝利を飾った。
最終的にディンウィディーは27得点、5リバウンド、9アシスト、2スティールをあげて勝利の立役者になったほか、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが18得点、ハレルが15得点、4アシスト、アーロン・ホリデーが12得点、アブディヤが11得点、10リバウンド、2スティールの活躍。
これで5連勝のウィザーズは、10勝3敗(勝率76.9%)でイースタン・カンファレンス単独首位に浮上したばかりか、1974-75シーズンの11勝2敗(勝率84.6%)以降ではフランチャイズベストという好スタート。
今夏にウィザーズはビールと並ぶチームの顔だった司令塔のラッセル・ウエストブルックをロサンゼルス・レイカーズに放出。その見返りとしてクーズマ、コールドウェル・ポープ、ハレルを獲得した。
新天地でクーズマは開幕から先発を任され、ここまで平均15.0点、9.2リバウンド、コールドウェル・ポープも全試合スタメンで平均9.0点、3.8リバウンド、1.3スティール、そしてハレルはシックスマンとして平均18.3点、9.0リバウンド、1.1ブロックを叩き出すなど、いずれも不可欠な戦力となっている。
一方3人を放出したレイカーズは、故障者の続出や新戦力の多さゆえの連携不足で8勝7敗(勝率53.3%)と期待外れ。ウエストブルックは平均19.0点、8.9リバウンド、8.4アシストを残しているものの、ターンオーバーは5.4本を数え、守備でのミスも目立つ。さらにレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスとのビッグ3も未完成と、現時点ではウィザーズがトレードの"勝者"と言っていいだろう。
そんなウィザーズには今季まだ1試合も出場していない八村塁(個人的事情)、ダービス・ベルターンス(足首)、トーマス・ブライアント(左ヒザ)も在籍している。
新戦力が早い段階でシステムに馴染み、序盤戦のサプライズチームとなったウィザーズ。ここに八村、ベルターンス、ブライアントが復帰しフルメンバーが揃えば選手層は厚くなり、さらに危険な存在になるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
この試合、ウィザーズはエースのブラッドリー・ビール(祖母の死去)を欠いていたことで第2クォーター途中からペリカンズに点差を広げられ、最大19点差をつけられる苦しい展開に。
だが今季のチームには粘り強さがある。「僕らは立ち上がった。スイッチを切り替えたんだと思うね。このチームが一丸となって正しいエナジーを持ち込めば、僕らを止めるのは困難なのさ」と試合後にデニ・アブディヤが語ったように、後半に猛反撃。
スペンサー・ディンウィディーが後半だけで19得点を奪い、カイル・クーズマやモントレズ・ハレル、アブディヤらがハッスルプレーでチームを盛り立て、後半に64得点を叩き出したウィザーズは、105-100で逆転勝利を飾った。
最終的にディンウィディーは27得点、5リバウンド、9アシスト、2スティールをあげて勝利の立役者になったほか、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが18得点、ハレルが15得点、4アシスト、アーロン・ホリデーが12得点、アブディヤが11得点、10リバウンド、2スティールの活躍。
これで5連勝のウィザーズは、10勝3敗(勝率76.9%)でイースタン・カンファレンス単独首位に浮上したばかりか、1974-75シーズンの11勝2敗(勝率84.6%)以降ではフランチャイズベストという好スタート。
今夏にウィザーズはビールと並ぶチームの顔だった司令塔のラッセル・ウエストブルックをロサンゼルス・レイカーズに放出。その見返りとしてクーズマ、コールドウェル・ポープ、ハレルを獲得した。
新天地でクーズマは開幕から先発を任され、ここまで平均15.0点、9.2リバウンド、コールドウェル・ポープも全試合スタメンで平均9.0点、3.8リバウンド、1.3スティール、そしてハレルはシックスマンとして平均18.3点、9.0リバウンド、1.1ブロックを叩き出すなど、いずれも不可欠な戦力となっている。
一方3人を放出したレイカーズは、故障者の続出や新戦力の多さゆえの連携不足で8勝7敗(勝率53.3%)と期待外れ。ウエストブルックは平均19.0点、8.9リバウンド、8.4アシストを残しているものの、ターンオーバーは5.4本を数え、守備でのミスも目立つ。さらにレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスとのビッグ3も未完成と、現時点ではウィザーズがトレードの"勝者"と言っていいだろう。
そんなウィザーズには今季まだ1試合も出場していない八村塁(個人的事情)、ダービス・ベルターンス(足首)、トーマス・ブライアント(左ヒザ)も在籍している。
新戦力が早い段階でシステムに馴染み、序盤戦のサプライズチームとなったウィザーズ。ここに八村、ベルターンス、ブライアントが復帰しフルメンバーが揃えば選手層は厚くなり、さらに危険な存在になるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)