2010年代中盤、アイザイア・トーマスはNBA有数のスコアリングガードの1人として高い評価を得ていた。
175センチ・84キロの司令塔は、2011年のドラフト最下位指名(2巡目60位)ながら、1年目からサクラメント・キングスでローテーション入りを果たし、3年目の2013-14シーズンにはリーグ17位の平均20.3点、同11位の6.3アシストをマーク。
同年7月にフェニックス・サンズに移籍も、それから7か月後の15年2月にボストン・セルティックスにトレード。セルティックスではエースとしてチームを牽引し、平均24.7点、6.0アシスト、16-17シーズンにはリーグ3位の平均28.9点をあげ、MVP候補にも名を連ねるなど目覚ましいパフォーマンスを披露した。
しかし、18年のクリーブランド・キャバリアーズ移籍を機にキャリアは下り坂に。股関節の故障に苦しめられ、その後ロサンゼルス・レイカーズ、デンバー・ナゲッツ、ワシントン・ウィザーズと1年ごとに所属チームが変化するとともにスタッツも低下。
昨季はシーズン途中にニューオリンズ・ペリカンズとの10日契約にこぎつけたものの、本契約は勝ち取れず3試合の出場で平均7.7点。今オフにはプロアマの試合で81得点をあげて話題を呼んだが、今季は現時点でどのチームとも契約していない。
それでもキャリア平均18.1点、4.9アシストをマークしているトーマスは、NBAでのプレーを諦めていない。ただ、リーグ復帰が叶わない場合は、海外でのプレーも視野に入れているという。
現在、アメリカ代表の一員として2023年のFIBAワールドカップ予選に出場しているスコアリングガードは、『AP通信』のインタビューで今後について言及した。
「究極の目標は、NBAに戻ること。俺はバスケットボールを愛している。ただNBA(の復帰)がオプションでなくなった場合は、海外行きも検討する必要がある。自分は競争するのが大好きで、プレーするのが大好きだからね」
今夏には古巣のレイカーズ、ダラス・マーベリックス、ゴールデンステイト・ウォリアーズのワークアウトにも参加したトーマス。サイズ不足ゆえ守備では大きな穴となるが、アメリカ代表では2試合連続20得点以上をマークしているように、自慢の得点力は錆びついていない。
過去にはステフォン・マーブリー(中国)やアレン・アイバーソン(トルコ)、アマレ・スタッダマイアー(イスラエル&中国)など、元オールスター選手がキャリア晩年に海外のチームに移籍している。はたして32歳の小兵も彼らのように海を渡るのか、それとも再びNBAチームとの契約を狙うのか、動向に注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部
175センチ・84キロの司令塔は、2011年のドラフト最下位指名(2巡目60位)ながら、1年目からサクラメント・キングスでローテーション入りを果たし、3年目の2013-14シーズンにはリーグ17位の平均20.3点、同11位の6.3アシストをマーク。
同年7月にフェニックス・サンズに移籍も、それから7か月後の15年2月にボストン・セルティックスにトレード。セルティックスではエースとしてチームを牽引し、平均24.7点、6.0アシスト、16-17シーズンにはリーグ3位の平均28.9点をあげ、MVP候補にも名を連ねるなど目覚ましいパフォーマンスを披露した。
しかし、18年のクリーブランド・キャバリアーズ移籍を機にキャリアは下り坂に。股関節の故障に苦しめられ、その後ロサンゼルス・レイカーズ、デンバー・ナゲッツ、ワシントン・ウィザーズと1年ごとに所属チームが変化するとともにスタッツも低下。
昨季はシーズン途中にニューオリンズ・ペリカンズとの10日契約にこぎつけたものの、本契約は勝ち取れず3試合の出場で平均7.7点。今オフにはプロアマの試合で81得点をあげて話題を呼んだが、今季は現時点でどのチームとも契約していない。
それでもキャリア平均18.1点、4.9アシストをマークしているトーマスは、NBAでのプレーを諦めていない。ただ、リーグ復帰が叶わない場合は、海外でのプレーも視野に入れているという。
現在、アメリカ代表の一員として2023年のFIBAワールドカップ予選に出場しているスコアリングガードは、『AP通信』のインタビューで今後について言及した。
「究極の目標は、NBAに戻ること。俺はバスケットボールを愛している。ただNBA(の復帰)がオプションでなくなった場合は、海外行きも検討する必要がある。自分は競争するのが大好きで、プレーするのが大好きだからね」
今夏には古巣のレイカーズ、ダラス・マーベリックス、ゴールデンステイト・ウォリアーズのワークアウトにも参加したトーマス。サイズ不足ゆえ守備では大きな穴となるが、アメリカ代表では2試合連続20得点以上をマークしているように、自慢の得点力は錆びついていない。
過去にはステフォン・マーブリー(中国)やアレン・アイバーソン(トルコ)、アマレ・スタッダマイアー(イスラエル&中国)など、元オールスター選手がキャリア晩年に海外のチームに移籍している。はたして32歳の小兵も彼らのように海を渡るのか、それとも再びNBAチームとの契約を狙うのか、動向に注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部