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NBA

レブロンにとっての“GOAT”だったカルーソ。ドラフト指名漏れした男がリーグ有数の名脇役になるまで<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.11.30

昨季まで所属したレイカーズでは、レブロンと抜群のコンビネーションを披露。2020年にはチームの優勝に貢献した。(C)Getty Images

昨季まで所属したレイカーズでは、レブロンと抜群のコンビネーションを披露。2020年にはチームの優勝に貢献した。(C)Getty Images

 NBAで日常的に話題をさらうのはスター選手たちだが、そんな彼らも「名脇役」がいてこそ輝ける。

 その中の1人が、ガードのアレックス・カルーソだ。

 2020年にロサンゼルス・レイカーズでチャンピオンを獲得したメンバーである彼は、今季入団したシカゴ・ブルズでもめきめきとプレータイムを伸ばし、得意のスティールでは平均2.3本で、現在リーグ首位に立っている。

 レイカーズ時代、アンソニー・デイビスとレブロン・ジェームズの両エースは、「いつもカルーソと一緒にプレーしたがっていた」と、アシスタントコーチのマイク・ペンバーシーは以前ロサンゼルスの地元メディアに語っている。

「彼は3ポイントも打てるし、ディフェンスも上手い。つまらないミスもしない。トランジションゲームではボールを運べる。つまり彼ら2人の長所と見事にフィットする。バスケIQが非常に高いし、NBAに求められる包括的なスキルを高いレベルで備えている。アスリートとしての能力も平均以上だ」

 ペンバーシーは、レイカーズがオフシーズンやトレード期間に他球団にトレードの打診をするとき、相手チームが見返りとして求めるのは決まってカルーソだったとも明かしている。

 デイビスは、「彼はとにかく、常にいて欲しいエリアに、いて欲しい瞬間にいてくれるという、“ツボにハマる”プレーをしてくれるんだ」とカルーソの持ち味を描写していた。
 
 そしてレブロンは、「2人の間にケミストリーが生まれている理由は、お互いのマインドセットが似通っているからだ」と答えており、それは感覚的なものだけでなく、数字でも証明されている。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、100ポゼッションあたりの得失点差をあらわすネットレーティングは、19-20シーズンのレイカーズの平均5.6ポイントに対し、レブロンとカルーソが同時にプレーしていたときは18.6ポイントと劇的に上昇。これはリーグNo.1の数字だったという(レブロンとデイビスの同時出場時は8ポイント)。

 しかも、同紙によればこれはレブロンの歴代のチームメイトの中でベストの数字だそうだ。

 レブロンがカルーソに“GOAT”(Greatest Of All TIme/史上最強)のニックネームを授けたのは有名な話で、カルーソ本人は「バスケットボールのプレーについてではなく、キャラクターやチーム内での立ち回り方について言ってくれたんだと思う」と謙遜しているが、実際にカルーソは、レブロンにとっての“GOAT”だったのだ。

 カルーソは、「僕は、自分よりもレベルの高い選手とプレーする時にいい仕事ができるんだ」と自身スタイルを分析している。「自分がコート上のベストプレーヤーだったら、たぶん同じことはできないだろうね。でも幸い、僕にはこれからのキャリアでも一生そんなことは起こらないから大丈夫だ」
 
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2WAY契約期間を経て本契約をゲットしレイカーズの優勝に貢献

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