現地時間12月14日、ニューヨーク・ニックスはホームのマディソンスクエア・ガーデンでゴールデンステイト・ウォリアーズに96-105で敗戦。
この試合はステフィン・カリーがレギュラーシーズンの通算3ポイント成功数で歴代トップへ躍り出たメモリアルゲームとなったのだが、“引き立て役”となってしまったニックスはこれで4連敗。ここ8戦で7敗と不振に陥っている。
昨季8シーズンぶりにプレーオフへと駒を進めたニックスは、オールスタービッグマンのジュリアス・ランドル、RJ・バレットらを中心に、今オフにはケンバ・ウォーカー、エバン・フォーニエという実力者を加えて新シーズンに挑んだ。
しかし蓋を開けてみれば、ここまで28試合を終えて12勝16敗(勝率42.9%)でイースタン・カンファレンス12位と低迷。11月に入ってウォーカーがローテーションから外れたとはいえ、ランドルとフォーニエはフル出場しており、アレック・バークスやバレット、デリック・ローズといった主力が長期離脱して戦力ダウンしたわけでもない。
「(昨シーズンとは)違うチームなんだ。だからディフェンス面で常に向上する余地はある。我々はこれからも引き続き、それを続けていかなければいけない」
就任2シーズン目のトム・シボドー・ヘッドコーチがウォリアーズ戦後にそう話していたように、ニックスは昨季リーグ4位(107.8)を誇ったディフェンシブ・レーティングが悪化。今季はここまで23位(110.6)で、ここ8試合に限ると27位(117.4)まで落ち込んでいる。
大黒柱のランドルは「本来の自分であれば、自然といつもやっていることができている。でも躊躇したり考えすぎるとオープンでもショットを打たないこともある。チームの皆を絡めようと、正しくプレーしようとしているけど、どこかリズムに乗れないんだ」と現状を分析している。
とはいえ、レギュラーシーズンは3分の1が消化しているだけに、チームがこれまで勝ち星を手にできなかった要因を分析し、状況を好転すべく動き出す必要がある。
だが、リーダー格のローズは「本当に分からないんだ。だから(原因を)突き止めることができていない。もしできたら、とっくにそうしてるさ。でも本当に僕にも分からないんだ」と原因を究明できていないという。
ただし、ここまでの戦いぶりはデータとしても残っていることから、「数字は嘘をつかない。(チーム不調の要因は)数字に表れている。分析したいのなら、このチームの現状を示す数字から把握していかないといけない」と33歳のベテランは言う。
オフェンス面でリーグトップクラスの破壊力があるわけではないだけに、ニックスが好転するためには、やはり指揮官のの得意分野であるディフェンスの改善が特効薬となるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
この試合はステフィン・カリーがレギュラーシーズンの通算3ポイント成功数で歴代トップへ躍り出たメモリアルゲームとなったのだが、“引き立て役”となってしまったニックスはこれで4連敗。ここ8戦で7敗と不振に陥っている。
昨季8シーズンぶりにプレーオフへと駒を進めたニックスは、オールスタービッグマンのジュリアス・ランドル、RJ・バレットらを中心に、今オフにはケンバ・ウォーカー、エバン・フォーニエという実力者を加えて新シーズンに挑んだ。
しかし蓋を開けてみれば、ここまで28試合を終えて12勝16敗(勝率42.9%)でイースタン・カンファレンス12位と低迷。11月に入ってウォーカーがローテーションから外れたとはいえ、ランドルとフォーニエはフル出場しており、アレック・バークスやバレット、デリック・ローズといった主力が長期離脱して戦力ダウンしたわけでもない。
「(昨シーズンとは)違うチームなんだ。だからディフェンス面で常に向上する余地はある。我々はこれからも引き続き、それを続けていかなければいけない」
就任2シーズン目のトム・シボドー・ヘッドコーチがウォリアーズ戦後にそう話していたように、ニックスは昨季リーグ4位(107.8)を誇ったディフェンシブ・レーティングが悪化。今季はここまで23位(110.6)で、ここ8試合に限ると27位(117.4)まで落ち込んでいる。
大黒柱のランドルは「本来の自分であれば、自然といつもやっていることができている。でも躊躇したり考えすぎるとオープンでもショットを打たないこともある。チームの皆を絡めようと、正しくプレーしようとしているけど、どこかリズムに乗れないんだ」と現状を分析している。
とはいえ、レギュラーシーズンは3分の1が消化しているだけに、チームがこれまで勝ち星を手にできなかった要因を分析し、状況を好転すべく動き出す必要がある。
だが、リーダー格のローズは「本当に分からないんだ。だから(原因を)突き止めることができていない。もしできたら、とっくにそうしてるさ。でも本当に僕にも分からないんだ」と原因を究明できていないという。
ただし、ここまでの戦いぶりはデータとしても残っていることから、「数字は嘘をつかない。(チーム不調の要因は)数字に表れている。分析したいのなら、このチームの現状を示す数字から把握していかないといけない」と33歳のベテランは言う。
オフェンス面でリーグトップクラスの破壊力があるわけではないだけに、ニックスが好転するためには、やはり指揮官のの得意分野であるディフェンスの改善が特効薬となるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)