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ウォリアーズOBがカリーと2人のチームメイトの殿堂入りを猛プッシュ!「疑問の余地などない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.12.30

カリー、トンプソン、グリーンの3人は皆ウォリアーズ一筋、3度の優勝に主力として貢献している。(C)Getty Images

 先日、通算3ポイント成功数でNBA記録を塗り替えたゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー。この稀代のシューターはすでに将来の殿堂入りが約束されていると言っていいだろう。しかし、球団OBのコーリー・マゲッティは、カリーだけでなく2人のチームメイトもそれに値すると語っている。

 1999年から2013年にかけてNBAで14シーズンをプレーしたマゲッティは、キャリアの全盛期をロサンゼルス・クリッパーズで過ごしたのち、08年にウォリアーズに移籍。2年目の09-10シーズンは当時ルーキーだったカリーと共闘した。

 先日公開されたポッドキャスト番組『Dubs Talk』へ出演した名スコアラーは、ウォリアーズが15年以降に5度のNBAファイナル進出、3度の優勝を飾ったことは、決してカリーだけの功績ではないと見ている。カリーが将来バスケットボール殿堂入りするとともに、クレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンの殿堂入りも「当然さ。疑問の余地などない」と太鼓判を押す。

「もし誰かがあの2人は殿堂入りしないと言っているんなら、それは馬鹿げている。それが俺の正直な見解だ。彼らはこのリーグで複数のチャンピオンシップを手にしているんだ」
 相次ぐケガのため過去2シーズンを全休しているトンプソンは、キャッチ&シュートに関してはNBA史上トップクラスにある実力者。グリーンは得点力こそ高くないものの、プレーメークやディフェンス、リーダーシップなどで絶大な貢献を果たし、ウォリアーズに不可欠な存在として今も君臨している。

 NBAで複数の優勝を経験した選手全員が殿堂入りするわけではないが、ウォリアーズが成し遂げた3度の優勝は、トンプソンとグリーンなしでは達成できなかったと言っても過言ではない。

「あの2人は(カリーとともに)王朝を作ったと言っていい。ゴールデンステイト・ウォリアーズについて、あのチームが成し遂げてきたことを考えればね。俺はシカゴ出身だが、彼らはブルズの記録を塗り替えたんだ。そんなこと絶対に起こるもんかと思ってたよ。でも彼らはやってのけた。チームとして見事に成し遂げたのさ」

 そう語ったマゲッティは、1995-96シーズンにブルズが打ち立てた72勝10敗(勝率87.8%)の記録を引き合いに出し、2015-16シーズンに73勝9敗(勝率89.0%)をマークして最多勝記録を更新したウォリアーズの面々を称賛。

 今年10月にNBAが発表した75周年記念チームにはカリーしか選ばれず、『Basketball Reference』が算出した殿堂入りの可能性では、トンプソンが51.29%、グリーンは36.17%とまだまだ低いものの、彼らのキャリアはこれからも続いていく。

 今後もウォリアーズで実績を重ね、優勝回数を増やしていくことができれば、将来的にマゲッティの言葉が実現する日も必ずや訪れるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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