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レイカーズ批判のパーキンスが鮮やかな手のひら返し!「ウエストブルックが解決策になるだろう」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.01.07

調子の波が激しいレイカーズ。チームの浮沈を左右するのがウエストブルックなのは間違いない。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズは、NBA2021-22シーズンの前半戦で"期待外れ"のチームに振り分けられるだろう。

 レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルック、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワードと熟練のスター選手を擁しながら、勝率5割がやっと(1月7日時点で20勝19敗)の状況だからだ。なかでもウエストブルックは開幕直後から多くの批判にさらされてきたが、元NBA選手でアナリストのケンドリック・パーキンスは、手のひらを返して期待の言葉を送っている。

 今季のレイカーズは、電撃トレードでウエストブルックを獲得したことにより、レブロン&デイビスとの強力ビッグ3が誕生。レブロンの盟友であるカーメロも加わり、"スーパーチーム"として話題を呼んだ。

 もっとも、シーズンがスタートすると、レブロンが足首と腹部の痛みで早々に戦列を離れ、12月には平均23.3点、9.9リバウンドを記録していたデイビスまでもが左ヒザの内側側副靭帯を捻挫して最低4週間の離脱。連敗と連勝を繰り返す、不安定な戦いが続いている。
 
 2008年にボストン・セルティックスでリーグ優勝を経験し、オクラホマシティ・サンダーではウエストブルックと共闘経験もあるパーキンスは、レイカーズが現地時間12月17日(日本時間18日)から今季ワーストの5連敗を喫した段階で、「AD(デイビス)がどこかへ行くことはない。彼はトレード拒否条項を保有している。レブロンも移籍することはない。おそらく動かすことが可能な選手、あるいは放出すべき選手はラス(ウエストブルック)だ。もはやケミストリーとは別次元の問題だよ」とビッグ3解体を主張していた。

 しかし、ウエストブルックは1月4日のサクラメント・キングス戦で19得点、7リバウンド、2016年3月以来のターンオーバーなしで3連勝に貢献。依然としてデイビスを欠く苦しい状況は変わっていないが、パーキンスは米スポーツ専門局『ESPN』の番組『First Take』で、厳しい見解を突きつけていたウエストブルックに対して、下記のように述べている。

「ラッセル・ウエストブルックが解決策になるだろう。彼はそういう選手だ。打席に向かうバッターのようなものだ。ホームランを打つか、三振をするか。一塁打、二塁打、三塁打はない。勇み足なプレーも多いから多くの批判を受けるし、それは当然のことでもある。彼はレイカーズへのトレードに同意する必要があったし、レブロンやデイビスと組むことで多くのプレッシャーがかかると分かっていた。優勝か破綻のどちらかになることも、自分のゲームを批評しなければいけないことも知っていた」

 "優勝しなければ移籍は失敗"と見なされる宿命を背負ったウエストブルックは、最終的に周囲を見返す結果を残せるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部