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サンズの“陰のMVP”は10日間契約選手?大黒柱ポールが「心から感謝したい」と語る理由とは<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.01.09

新型コロナにより離脱者続出も、10日間契約選手たちのおかげで何とか中断の危機は免れている。そんな“陰のヒーロー”たちにポールは感謝の言葉を述べた。(C)Getty Images

 昨年10月に幕を開けた2021-22シーズンだが、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大によって、12月から選手たちやコーチングスタッフ、チームスタッフが続々と安全衛生プロトコル入り。12月だけで11試合が延期となったため、NBAと選手会は20日、同プロトコル入りによって欠場を余儀なくされた不足選手分をカバーすべく、代替選手と10日間契約を結んで一時的な補強をすることで合意した。

 各チームは、Gリーグでプレーする若手に加え、近年はNBAのコートから離れていたベテランまで、様々な選手と10日間契約を締結。12月27日(現地時間)を終えた時点で、今季最低1試合に出場したのは541選手に上り、これは1シーズンにおけるNBA史上最多の出場選手数となった(ちなみに1月6日終了時点でその数は609まで伸びている)。

 そのなかで、経験豊富なベテランたちがインパクトを残している。アイザイア・トーマス(現ダラス・マーベリックス)は、ロサンゼルス・レイカーズと10日間契約を結んだ初日にチームトップの19得点をマーク。アトランタ・ホークスとの10日間契約を満了したのち、4シーズンぶりに古巣インディアナ・ペイサーズへ復帰したランス・スティーブンソンも、5日のブルックリン・ネッツ戦で30得点と見事な活躍を披露した。
 
 10日間契約を結んだからといって、必ずしも出番が確保されているわけではない。その例が、先月27日にフェニックス・サンズと10日間契約を結んだエマニュエル・テリーだ。

 3シーズンぶりのNBA復帰を飾ったテリーだが、当日のメンフィス・グリズリーズ戦には出場せず、29日のオクラホマシティ・サンダー戦でコートに立ったものの、プレータイムはわずか1分22秒。オフェンシブ・リバウンド3本を含む4リバウンドを記録するも、3本のショットすべてをミスして無得点に終わっていた。

 さらに、31日に敵地TDガーデンで迎えたボストン・セルティックス戦では、ボストンのファンがテリーに向けて"one-day guy(たった1日のヤツだ)"とヤジを飛ばしていたと『Yahoo! Sports』のクリス・ヘインズ記者が報道。そして同記者によると、そこにクリス・ポールが立ちはだかったという。
 
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10日間契約の選手に「心から感謝したい」とポール