現地時間2月12日(日本時間13日、日付は以下同)に行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとロサンゼルス・レイカーズの一戦。連敗を止めたいレイカーズは敵地チェイス・センターで善戦し、一時はリードも奪っていた。
だが残り約1分半にクレイ・トンプソンに逆転3ポイントを沈められ、3点ビハインドで迎えた終盤にレブロン・ジェームズが3本のフリースローを獲得するも、1本しか決められず115-117で敗戦。
3連敗でウエスタン・カンファレンス9位の26勝31敗(勝率45.6%)としたレイカーズは、1位のフェニックス・サンズ(46勝10敗/勝率82.1%)、2位のウォリアーズ(42勝15敗/勝率73.7%)、3位のメンフィス・グリズリーズ(40勝18敗/勝率69.0%)を相手に今季7戦全敗となっている。
それでも、ウォリアーズ戦でレブロンは22試合連続の25得点以上(26得点)に15リバウンド、8アシストの大活躍。現役最長タイのキャリア19シーズン目ながら、ここまで平均29.0点、7.9リバウンド、6.5アシスト、1.6スティール、1.0ブロックとチームを牽引している。
そしてこの日、“キング”に新たな勲章が加わった。レギュラーシーズン通算3万6526得点(歴代3位)とプレーオフ通算7631得点(歴代1位)の計4万4157得点に到達。
これによりレギュラーシーズン通算3万8387得点(歴代1位)、プレーオフ通算5762得点(歴代3位)で計4万4149得点のカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)を抜き、通算合計得点でNBA歴代トップに躍り出た。
レギュラーシーズンの出場試合数では、20シーズンをプレーしたジャバーの1560試合に対してレブロンは1350試合。これは自身のケガやロックアウト、新型コロナウイルスによる短縮シーズンがあった影響で、200試合以上も開いている。
一方、プレーオフの試合数ではレブロンが266試合と237試合のジャバーを上回っており、伝説の巨人が保持していた大記録を塗り替えている。
レブロンはゲーム後に「どんな時でも、俺は彼らのような偉大な選手たちと繋がっている。それはただただ恐れ多いことだ。最高のレベルでプレーできていることに感謝している。俺はバスケットボールを愛している。NBAの一員であることが大好きだし、様々な世代の人たちを鼓舞することだってできる。それに個人としてこうした偉業を達成できると、いつか座ってそのことを考える機会にもなる」と語った。
試合には惜敗したものの、レブロンはチームメイトをはじめ、他球団の選手やOB、NBA入りを目指す選手たちにとって偉大な選手であることに変わりはない。
「今夜はそのニュースを知ったほとんどのチームメイトたちが俺のところにやって来た。コーチングスタッフの数人もね。それに友人や家族からもテキストメッセージをもらったんだ。だからこれは凄い記録なんだと思ったね」(レブロン)
将来の殿堂入りが確実なスーパースターに、新たな勲章が加わったことで、レブロンはNBA史上でも最高級の選手としての地位を確実なものにしたことは間違いない。
大ベテランの勝利への飢えに応えるべく、レイカーズには今一度気を引き締めて、プレーオフ出場に向けて加速してほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
だが残り約1分半にクレイ・トンプソンに逆転3ポイントを沈められ、3点ビハインドで迎えた終盤にレブロン・ジェームズが3本のフリースローを獲得するも、1本しか決められず115-117で敗戦。
3連敗でウエスタン・カンファレンス9位の26勝31敗(勝率45.6%)としたレイカーズは、1位のフェニックス・サンズ(46勝10敗/勝率82.1%)、2位のウォリアーズ(42勝15敗/勝率73.7%)、3位のメンフィス・グリズリーズ(40勝18敗/勝率69.0%)を相手に今季7戦全敗となっている。
それでも、ウォリアーズ戦でレブロンは22試合連続の25得点以上(26得点)に15リバウンド、8アシストの大活躍。現役最長タイのキャリア19シーズン目ながら、ここまで平均29.0点、7.9リバウンド、6.5アシスト、1.6スティール、1.0ブロックとチームを牽引している。
そしてこの日、“キング”に新たな勲章が加わった。レギュラーシーズン通算3万6526得点(歴代3位)とプレーオフ通算7631得点(歴代1位)の計4万4157得点に到達。
これによりレギュラーシーズン通算3万8387得点(歴代1位)、プレーオフ通算5762得点(歴代3位)で計4万4149得点のカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)を抜き、通算合計得点でNBA歴代トップに躍り出た。
レギュラーシーズンの出場試合数では、20シーズンをプレーしたジャバーの1560試合に対してレブロンは1350試合。これは自身のケガやロックアウト、新型コロナウイルスによる短縮シーズンがあった影響で、200試合以上も開いている。
一方、プレーオフの試合数ではレブロンが266試合と237試合のジャバーを上回っており、伝説の巨人が保持していた大記録を塗り替えている。
レブロンはゲーム後に「どんな時でも、俺は彼らのような偉大な選手たちと繋がっている。それはただただ恐れ多いことだ。最高のレベルでプレーできていることに感謝している。俺はバスケットボールを愛している。NBAの一員であることが大好きだし、様々な世代の人たちを鼓舞することだってできる。それに個人としてこうした偉業を達成できると、いつか座ってそのことを考える機会にもなる」と語った。
試合には惜敗したものの、レブロンはチームメイトをはじめ、他球団の選手やOB、NBA入りを目指す選手たちにとって偉大な選手であることに変わりはない。
「今夜はそのニュースを知ったほとんどのチームメイトたちが俺のところにやって来た。コーチングスタッフの数人もね。それに友人や家族からもテキストメッセージをもらったんだ。だからこれは凄い記録なんだと思ったね」(レブロン)
将来の殿堂入りが確実なスーパースターに、新たな勲章が加わったことで、レブロンはNBA史上でも最高級の選手としての地位を確実なものにしたことは間違いない。
大ベテランの勝利への飢えに応えるべく、レイカーズには今一度気を引き締めて、プレーオフ出場に向けて加速してほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)