フィラデルフィア・セブンティシクサーズはトレード期限最終日の現地時間2月10日(日本時間11日)、不満分子と化していたベン・シモンズをブルックリン・ネッツへ放出し、スーパースターのジェームズ・ハーデンの獲得に成功した。
チームはジョエル・エンビードとの強力デュオでリーグ優勝を目指すことになったが、殿堂入り選手で解説者を務めるシャキール・オニールとチャールズ・バークレーは、シクサーズの不安材料を指摘している。
シクサーズは2枚看板の一角であるシモンズが昨季終了後にトレードを要求し、シーズン開幕後も取引相手が見つからず、今季の出場はゼロ。その間、エンビードがリーグトップの平均29.6点、同8位の11.2リバウンド、4.5アシスト、1.43ブロックとMVP級の孤軍奮闘を見せ、シーズン前半戦をイースト3位(35勝23敗)で乗り切った。
ハーデンは左ハムストリングの負傷でオールスターを欠場。後半戦もしばらく出場できない可能性はあるが、エンビードとのコンビがポストシーズンの命運を握るのは間違いない。
そのなかで、辛口解説で人気を博すご意見番のシャックは『NBA on TNT』で、ロサンゼルス・レイカーズ時代にコビー・ブライアントと共闘した経験を引き合いに出しながら、ハーデンに求められる“アジャスト”について見解を述べている。
「ジェームズは移籍前に平均28~30点をあげていたが、『シクサーズはエンビードのチームで、まずは彼にボールを渡さないといけない』ということを認識すべきだ。俺とコビーはそういう話をしていた。試合のスタートは俺、第3クォーターや第4クォーターではその役割をコビーに引き継いだ。ジェームズはエンビードに役割を譲らないといけない。3ポイントを打つだけでは、エンビードがボールに触れられないからね」
また、同番組に出演したバークレーも、ハーデンとエンビードのコンビが最初から機能するとは思っていないようだ。
「彼らは複雑な状況の中で、共存方法を見つけないといけない。コート上にはボールはひとつしかないからだ。どちらかと言えば、ジェームズの方が別のスタイルが求められるという点で難しいかもね。エンビードはディフェンスとリバウンドができる。一方で、ジェームズはスコアラーで、アシストもできる。役割は違うが、スムーズにいくとは限らない」
エンビードはシモンズがロングシュートを苦手としているため、インサイドでのポストプレーが減り、3ポイントラインの外に出る時間が多く、不満を漏らすこともあった。どのエリアからでもゴールを射抜けるハーデンに関してはその心配はないが、ボールを支配するタイプのため、どれだけ2人でボールをシェアできるかは重要なポイントになる。史上8人目の3年連続得点王の偉業も成し遂げたハーデンは周囲の雑音をかき消し、チームを頂点まで押し上げられるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
チームはジョエル・エンビードとの強力デュオでリーグ優勝を目指すことになったが、殿堂入り選手で解説者を務めるシャキール・オニールとチャールズ・バークレーは、シクサーズの不安材料を指摘している。
シクサーズは2枚看板の一角であるシモンズが昨季終了後にトレードを要求し、シーズン開幕後も取引相手が見つからず、今季の出場はゼロ。その間、エンビードがリーグトップの平均29.6点、同8位の11.2リバウンド、4.5アシスト、1.43ブロックとMVP級の孤軍奮闘を見せ、シーズン前半戦をイースト3位(35勝23敗)で乗り切った。
ハーデンは左ハムストリングの負傷でオールスターを欠場。後半戦もしばらく出場できない可能性はあるが、エンビードとのコンビがポストシーズンの命運を握るのは間違いない。
そのなかで、辛口解説で人気を博すご意見番のシャックは『NBA on TNT』で、ロサンゼルス・レイカーズ時代にコビー・ブライアントと共闘した経験を引き合いに出しながら、ハーデンに求められる“アジャスト”について見解を述べている。
「ジェームズは移籍前に平均28~30点をあげていたが、『シクサーズはエンビードのチームで、まずは彼にボールを渡さないといけない』ということを認識すべきだ。俺とコビーはそういう話をしていた。試合のスタートは俺、第3クォーターや第4クォーターではその役割をコビーに引き継いだ。ジェームズはエンビードに役割を譲らないといけない。3ポイントを打つだけでは、エンビードがボールに触れられないからね」
また、同番組に出演したバークレーも、ハーデンとエンビードのコンビが最初から機能するとは思っていないようだ。
「彼らは複雑な状況の中で、共存方法を見つけないといけない。コート上にはボールはひとつしかないからだ。どちらかと言えば、ジェームズの方が別のスタイルが求められるという点で難しいかもね。エンビードはディフェンスとリバウンドができる。一方で、ジェームズはスコアラーで、アシストもできる。役割は違うが、スムーズにいくとは限らない」
エンビードはシモンズがロングシュートを苦手としているため、インサイドでのポストプレーが減り、3ポイントラインの外に出る時間が多く、不満を漏らすこともあった。どのエリアからでもゴールを射抜けるハーデンに関してはその心配はないが、ボールを支配するタイプのため、どれだけ2人でボールをシェアできるかは重要なポイントになる。史上8人目の3年連続得点王の偉業も成し遂げたハーデンは周囲の雑音をかき消し、チームを頂点まで押し上げられるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部