今季2年ぶり2度目のオールスターへ選出されたアトランタ・ホークスのトレイ・ヤングは、球宴明け初戦となった現地2月25日のシカゴ・ブルズ戦、今季ワーストのフィールドゴール17.6%(3/17)の14得点に終わり、チームも接戦の末108-112で敗れた。
「チームのために良くならなきゃいけないことは分かっていた。毎試合、僕はそれをやろうと努力しているんだ。なんとか(ブルズ戦から)挽回したかった」
リベンジを誓って臨んだ26日のトロント・ラプターズ戦。23歳のスコアリングガードはフィールドゴール70.8%(17/24)にフリースロー6本をすべて決め、ゲームハイとなる41得点、11アシストの大暴れでホークスを快勝(127-100)へと導いた。
ヤングは今季ここまで平均27.8点、3.9リバウンド、9.3アシストでホークスを牽引。得点はリーグ5位、アシストも4位という高水準で、フィールドゴール45.7%、3ポイント37.8%、フリースロー89.5%はいずれもキャリアハイとなっている。
そしてラプターズ戦でキャリア22度目の40得点ゲームを達成。『ESPN Stats & Info』によると、NBAと当時ライバルリーグだったABAが統合した1976-77シーズン以降、23歳以下でヤングを上回る40得点超えを果たしたのはマイケル・ジョーダン(元ブルズほか/31度)とレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/27度)のみと、超エリートと呼べるスタッツを叩き出している。
それでも、ヤングは謙虚な姿勢を貫いていた。
「正直なところ、(こんなことができるなんて)想像したこともなかったよ。確かに、僕が尊敬してきた選手たちや自分がリーグ入りする前にプレーしてきたレジェンドたちとともに、こうやって仲間入りすること、こうしたカテゴリーに入ることはいつも夢見ていた。けど一旦ゲームが始まってしまえば、僕は常に自分のチームのこと、どうしたら勝てるかを考えている」
オクラホマ大で1年間プレーし、得点(27.4点)とアシスト(8.7)で2冠を達成した男は、2018年にNBA入りし、ここまで3シーズン連続で平均25.0点、9.0アシスト以上をマーク。
プルアップやステップバックからのディープスリーだけでなく、レイアップやフローターも年々精度を増し、今季はミドルレンジとロングレンジでも成功率46%以上と、万能スコアラーへと成長を遂げた。
そしてアシストはルーキーシーズンから4年連続リーグトップ5にランクイン。矢のように鋭いパスでチームメイトを生かしており、フローターとほぼ同じ動きから繰り出す絶妙なロブパスも注目に値する。
「自分のプレーがどんなものか、自分たちのチームプレーが何なのかは分かっているから、僕はコートへ出てプレーメークするだけ。だからすべての称賛やスタッツはついてくるものなんだ」
自身のプレーに絶対の自信を持つヤングはそう語るが、最優先はもちろんチームのことだ。
「でも僕にとって、常にフォーカスしているのはチームのことで、勝利できるかにある。もし勝てなければ、スタッツなんて意味がないし、誰も気にしたりしない。僕自身が特にね」
今季のチームには、昨季カンファレンス・ファイナルを経験した選手が多く在籍しているだけに、レギュラーシーズン終盤戦に向けて、ヤング擁するホークスがどこまで順位を上げることができるか見ものだ。
文●秋山裕之
「チームのために良くならなきゃいけないことは分かっていた。毎試合、僕はそれをやろうと努力しているんだ。なんとか(ブルズ戦から)挽回したかった」
リベンジを誓って臨んだ26日のトロント・ラプターズ戦。23歳のスコアリングガードはフィールドゴール70.8%(17/24)にフリースロー6本をすべて決め、ゲームハイとなる41得点、11アシストの大暴れでホークスを快勝(127-100)へと導いた。
ヤングは今季ここまで平均27.8点、3.9リバウンド、9.3アシストでホークスを牽引。得点はリーグ5位、アシストも4位という高水準で、フィールドゴール45.7%、3ポイント37.8%、フリースロー89.5%はいずれもキャリアハイとなっている。
そしてラプターズ戦でキャリア22度目の40得点ゲームを達成。『ESPN Stats & Info』によると、NBAと当時ライバルリーグだったABAが統合した1976-77シーズン以降、23歳以下でヤングを上回る40得点超えを果たしたのはマイケル・ジョーダン(元ブルズほか/31度)とレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/27度)のみと、超エリートと呼べるスタッツを叩き出している。
それでも、ヤングは謙虚な姿勢を貫いていた。
「正直なところ、(こんなことができるなんて)想像したこともなかったよ。確かに、僕が尊敬してきた選手たちや自分がリーグ入りする前にプレーしてきたレジェンドたちとともに、こうやって仲間入りすること、こうしたカテゴリーに入ることはいつも夢見ていた。けど一旦ゲームが始まってしまえば、僕は常に自分のチームのこと、どうしたら勝てるかを考えている」
オクラホマ大で1年間プレーし、得点(27.4点)とアシスト(8.7)で2冠を達成した男は、2018年にNBA入りし、ここまで3シーズン連続で平均25.0点、9.0アシスト以上をマーク。
プルアップやステップバックからのディープスリーだけでなく、レイアップやフローターも年々精度を増し、今季はミドルレンジとロングレンジでも成功率46%以上と、万能スコアラーへと成長を遂げた。
そしてアシストはルーキーシーズンから4年連続リーグトップ5にランクイン。矢のように鋭いパスでチームメイトを生かしており、フローターとほぼ同じ動きから繰り出す絶妙なロブパスも注目に値する。
「自分のプレーがどんなものか、自分たちのチームプレーが何なのかは分かっているから、僕はコートへ出てプレーメークするだけ。だからすべての称賛やスタッツはついてくるものなんだ」
自身のプレーに絶対の自信を持つヤングはそう語るが、最優先はもちろんチームのことだ。
「でも僕にとって、常にフォーカスしているのはチームのことで、勝利できるかにある。もし勝てなければ、スタッツなんて意味がないし、誰も気にしたりしない。僕自身が特にね」
今季のチームには、昨季カンファレンス・ファイナルを経験した選手が多く在籍しているだけに、レギュラーシーズン終盤戦に向けて、ヤング擁するホークスがどこまで順位を上げることができるか見ものだ。
文●秋山裕之
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