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「その時僕はジョーダンを履いていた」コビーモデル愛好家のデローザンが憧れのスーパースターから受けた“洗礼”を明かす<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.03.10

移籍1年目からブルズのエースとして躍動するデローザン。その足元にはいつも、憧れのレジェンドのシューズがある。(C)Getty Images

 カリフォルニア州コンプトンで生まれ、ロサンゼルスで育ったデマー・デローザン(シカゴ・ブルズ)にとって、ロサンゼルス・レイカーズ一筋20シーズンをプレーしたコビー・ブライアントはアイドルそのものだった。

「小さい頃から、僕は彼のプレーからたくさん学んでは真似しようとしてきた。ロサンゼルスで育ったから、彼が出場した全ての試合を観てきた。高校生の頃に彼と対戦した時、彼と近づいて、直接学べるチャンスを手にし、会話することもできたんだ」

 2000年代のNBAを代表するスター選手だったコビーは、20年1月26日のヘリコプター墜落事故によって帰らぬ人となった。

 それでも、全身全霊をかけてバスケットボールへ身を捧げたレジェンドが遺したレガシーは、5度の優勝や2度のファイナルMVP、4度のオールスターMVPといった功績以上に、多くのプレーヤーたちへ影響を及ぼし続けている。
 
 現役選手のなかにも、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)やジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)など、コビーを敬愛する選手は多いが、なかでもデローザンは別格だ。彼の巧みなフットワークや円熟味を増すミドルレンジゲーム、そして勝負所で相手チームを仕留めるクラッチパフォーマンスの数々は"ブラックマンバ"のプレーを彷彿とさせる。

 現地時間3月9日に公開されたサージ・イバカ(ミルウォーキー・バックス)のYouTube番組『How Hungry Are You?』へ出演したデローザンは、憧れのレジェンドと対戦した際のエピソードを明かした。

「彼のシューズをいつも履いてたこともあり、僕らには結びつきがあった。でもある日、彼が僕の足元を見つめていたんだ。そこで僕は『いやぁ、今夜はレイカーズと対戦するから、あなたのシューズを履いてないんだ』って感じで返した。そう、その時僕はジョーダン(ブランド)を履いていた」

 普段はコビーのシグネチャーモデルを好んで着用するデローザンだが、コビーとマッチアップする試合ではジョーダンブランドを着用。この判断はNBA史上でも稀代の負けず嫌いを刺激してしまったという。
 
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憧れのコビーから洗礼を受け、今も彼のモデルを履き続ける