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レブロンも「どんどん成長している」と太鼓判を押すドラ2新人グリーン。飛躍の理由は“フォームの微調整”と“守備を読むプレー”<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.03.14

コーチ陣との特訓や試合中の駆け引きなどを学び、グリーンは加速度的に成長を続けている。(C)Getty Images

 現地時間3月9日(日本時間10日、日付は以下同)のロサンゼルス・レイカーズ戦で、キャリアハイの32得点をマークしたジェイレン・グリーン。昨年のドラフトでヒューストン・ロケッツから2位指名された期待のルーキーは、試合後「今夜はバスケットが大きく見えた」と語った。

 第4クォーターを終えて120-120、延長にもつれる大接戦となったこの試合、グリーンはオーバータイム開始から3連続でゴールを奪い、一挙7得点をマーク。その間レイカーズは1バスケットも沈めることができず、相手を突き放したロケッツが139-130で勝利を飾った。

 試合後、敵将のフランク・ヴォーゲルも「彼の爆発力は素晴らしい。将来スター選手になる」とグリーンを絶賛。そしてトリプルダブル(23得点、12アシスト、14リバウンド)の奮闘も空しく敗者となったレブロン・ジェームズも、「彼は高いシュート力を持っているね。運動能力は見てのとおりだが、彼はその能力を高校時代からずっと発揮し続けていて、今もどんどん成長している。若いチームにいて、失敗しながら学べる環境にあるのも、彼にとって良いことだ」と若き後輩にエールを贈った。
 
 ロケッツが「シュート力を見込んで上位指名した」というグリーンは、デビューからわずか3戦目のボストン・セルティックス戦で8本の3ポイントを含む30得点と、その実力をさっそく証明。ハムストリングを痛めて11月下旬から約1か月間離脱したが、復帰後もコンディションを取り戻し、オールスター以降の10戦では6試合で20得点以上を奪取している。

 特筆すべきは、単純なシュート数だけでなく、成功率が向上していることだ。デビューからケガで欠場する前までの18試合は、フィールドゴール成功率が38.2%、3ポイントも27.8%と今ひとつだったのに対し、直近の10試合ではそれぞれ49.1%、35.2%と、ともに10%前後アップしている。

 これには、コーチ陣との反復練習によるシュートフォームの微調整、そしてグリーン自身が自分のプレースタイルについて常に貪欲に学んでいるからであると、ロケッツのスティーブン・サイラスHC(ヘッドコーチ)は地元紙『ヒューストン・クロニクル』にこう語っている。
 
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独特なシュートフォームには“持論”が