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NBA

ヘイワードとラウリーの故障は逆にチャンス!? イーストの“2強”を襲ったアクシデントの影響は?

ダンクシュート編集部

2019.11.11

開幕からチームを牽引していたヘイワード(左)とラウリー(右)。彼らの離脱はイーストの上位争いにどんな影響を及ぼすか。(C)Getty Images

開幕からチームを牽引していたヘイワード(左)とラウリー(右)。彼らの離脱はイーストの上位争いにどんな影響を及ぼすか。(C)Getty Images

 NBAは開幕から約3週間が経過し、各チームとも10試合前後を消化。イースタン・カンファレンスは現在、ボストン・セルティックスが7勝1敗で首位、トロント・ラプターズが7勝2敗で2位につけている。

 ところが、時を同じくして両チームとも主力に故障者が出てしまい、今後に一抹の不安を残している。セルティックスはゴードン・ヘイワードが11月9日(日本時間10日)のサンアントニオ・スパーズ戦で左手を負傷。診断の結果、左手中手骨の骨折が判明し、少なくとも3週間程度、手術に踏み切れば1~2か月の離脱は免れないだろう。

 今季のヘイワードは開幕から好スタートを切っており、チーム3位の平均18.9点(FG成功率55.5%、3ポイント成功率43.3%)、同2位の7.1リバウンドを記録。2年前の開幕戦で負った大ケガから復活を遂げ、オールスター級のパフォーマンスを見せていただけに、チーム・個人にとって大きな痛手となってしまった。
 
 ラプターズは司令塔のカイル・ラウリーが8日(同9日)のニューオリンズ・ペリカンズ戦で左手親指を骨折。昨季のプレーオフ中にも同箇所の腱を負傷しており、オフに修復手術を受けたばかりだった。ヘイワードと同様、開幕から絶好調だったラウリーは、負傷したペリカンズ戦の前まで7試合連続で2桁得点、6アシスト以上を記録。平均得点(21.8)、FG成功率(47.8%)、3ポイント成功率(42.6%)はいずれも自己最高を更新するハイペースだった。ラウリーは2週間後に再検査を受ける予定となっている。

 またラプターズはラウリーのほかにも、ベンチの得点源であるサージ・イバカが同じくペリカンズ戦で右足首を捻挫。当面はインサイドとアウトサイドの主力抜きでの戦いを強いられることとなった。

 開幕ダッシュに成功したセルティックスとラプターズだが、経験豊富な2人の離脱による戦力ダウンは必至。それでも、両チームともに優秀な指揮官と経験を有しており、序盤戦での主力離脱は終盤戦に向けてチーム力を底上げさせるいい機会と捉えることもできる。実際にラプターズは、ラウリーとイバカを欠いた翌戦でウエスト首位のレイカーズを破っている。

 このピンチをチャンスに変え、チームとしてさらに一回り成長できるか。ますます混戦が予想されるイーストの上位争いから目が離せない。

構成●ダンクシュート編集部

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