「さようなら、ゲーム。これまで残してきたすべてのことがアドレナリンとして駆け回っているよ。ありがとう、バスケットボール。僕の命の恩人だ」
自身のツイッターにそう綴り、現役生活に別れを告げたのはジャマール・クロフォードだ。2000年のドラフト1巡目8位でクリーブランド・キャバリアーズから指名された196センチ・83キロのガードは、ドラフト当日にシカゴ・ブルズへトレードされ、NBAキャリアをスタート。
その後はニューヨーク・ニックス、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、アトランタ・ホークス、ポートランド・トレイルブレイザーズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、フェニックス・サンズ、ブルックリン・ネッツで計20シーズンを過ごした。
“JCrossover”というツイッターのアカウント名が示す通り、クロフォードは変幻自在のボールハンドリングを武器に守備陣を突破し、いとも簡単に得点を重ねてきた。
なかでもビハインド・ザ・バックからボールをフロントへ素早く切り返す動きは“シェイク&ベイク”と評され、そこからのレイアップやフローターは、彼を象徴するプレーだった。
2019-20シーズンにネッツと契約。1試合に出場してからは無所属の状態が続いていたが、今季も戦力補強を狙うチームの獲得候補として名前が挙がっていた。
現地時間3月2日には『NBA on TNT』の番組に出演。殿堂入りビッグマンのシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)から「今レイカーズでプレーできると思う?」と聞かれ「求められれば何でもするさ。僕を(チームへ)入れてくれれば、彼らが探し求めているものを持ち込んでみせるよ」とコメント。現役続行に意欲を示していたものの、20日に42歳を迎えたこともあり、20年間のNBAキャリアに終止符を打った。
クロフォードはレギュラーシーズン通算1327試合(うち先発は433試合)に出場して平均14.6点、2.2リバウンド、3.4アシストをあげたほか、歴代8位となる2221本の3ポイントを成功。ベンチの切り札として活躍し、歴代最多タイとなる3度(10、14、16年)の最優秀シックスマン賞を獲得した。
また彼は4つのフランチャイズ(ブルズ、ニックス、ウォリアーズ、サンズ)で50得点ゲームを達成したNBA初の選手でもある。サンズ在籍時の19年4月9日には51得点しているが、これは50得点以上をマークした史上最年長記録(39歳と20日)で、リザーブ選手としての史上最多得点だった。
オールスターや優勝には縁がなかったが、NBA入り後も自身のスキルとシュート力に磨きをかけ続けたクロフォードは、長い年数を戦い抜き、自らのレガシーを残したと言っていいはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
自身のツイッターにそう綴り、現役生活に別れを告げたのはジャマール・クロフォードだ。2000年のドラフト1巡目8位でクリーブランド・キャバリアーズから指名された196センチ・83キロのガードは、ドラフト当日にシカゴ・ブルズへトレードされ、NBAキャリアをスタート。
その後はニューヨーク・ニックス、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、アトランタ・ホークス、ポートランド・トレイルブレイザーズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、フェニックス・サンズ、ブルックリン・ネッツで計20シーズンを過ごした。
“JCrossover”というツイッターのアカウント名が示す通り、クロフォードは変幻自在のボールハンドリングを武器に守備陣を突破し、いとも簡単に得点を重ねてきた。
なかでもビハインド・ザ・バックからボールをフロントへ素早く切り返す動きは“シェイク&ベイク”と評され、そこからのレイアップやフローターは、彼を象徴するプレーだった。
2019-20シーズンにネッツと契約。1試合に出場してからは無所属の状態が続いていたが、今季も戦力補強を狙うチームの獲得候補として名前が挙がっていた。
現地時間3月2日には『NBA on TNT』の番組に出演。殿堂入りビッグマンのシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)から「今レイカーズでプレーできると思う?」と聞かれ「求められれば何でもするさ。僕を(チームへ)入れてくれれば、彼らが探し求めているものを持ち込んでみせるよ」とコメント。現役続行に意欲を示していたものの、20日に42歳を迎えたこともあり、20年間のNBAキャリアに終止符を打った。
クロフォードはレギュラーシーズン通算1327試合(うち先発は433試合)に出場して平均14.6点、2.2リバウンド、3.4アシストをあげたほか、歴代8位となる2221本の3ポイントを成功。ベンチの切り札として活躍し、歴代最多タイとなる3度(10、14、16年)の最優秀シックスマン賞を獲得した。
また彼は4つのフランチャイズ(ブルズ、ニックス、ウォリアーズ、サンズ)で50得点ゲームを達成したNBA初の選手でもある。サンズ在籍時の19年4月9日には51得点しているが、これは50得点以上をマークした史上最年長記録(39歳と20日)で、リザーブ選手としての史上最多得点だった。
オールスターや優勝には縁がなかったが、NBA入り後も自身のスキルとシュート力に磨きをかけ続けたクロフォードは、長い年数を戦い抜き、自らのレガシーを残したと言っていいはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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