NBAという世界最高峰のバスケットボールリーグにおいて、“史上最高の選手”や“最強スコアラー”はこれまで何度も議論されてきたテーマだ。
前者ではマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、後者ではジョーダンやコビー・ブライアント(元レイカーズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)などの名前が挙がる。では“歴代最高のボールハンドラー”は誰なのか?
電光石火のクイックネスと振り幅の大きなクロスオーバーで何度もアンクル・ブレイクさせてきたアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)やテクニシャンのピート・マラビッチ(元ニューオリンズ・ジャズほか)、鋭い切り返しで相手を翻弄し“キラー・クロスオーバー”と呼ばれたティム・ハーダウェイ(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)、先日引退を表明したジャマール・クロフォード(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)もその1人だろう。
そして1998年にNBA入りし、独特のリズムから様々なフェイクやスキルを駆使して数々のハイライトシーンを生み出したジェイソン・ウィリアムズ(元サクラメント・キングスほか)も強烈なインパクトを放った名手だ
現地時間3月27日、そのウィリアムズが米メディア『SiriusXM NBA Radio』へ出演し、歴代最高のボールハンドラーについて語った。
現役時代に“ホワイト・チョコレート”の異名を持ち、ノールックパスやビハインド・ザ・バックパス、さらにはエルボーパスなどクリエイティビティ溢れるプレーでファンを魅了した魔術師は、カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)とステフィン・カリー(ウォリアーズ)をトップ2にチョイス。
「カイリー・アービング。私にとって、歴代最高のボールハンドラーはこの男だね。そして次にカリーだ。両者(の差は)はそれほど離れてはいないと言っておこう」
アービングは左右の手でボールを自在に操り、ディフェンダーに囲まれてもボールをキープし、味方へアシスト、あるいは自らフィニッシュまで持ち込めるリーグ有数の1オン1プレーヤー。
一方のカリーもディフェンダーを惑わず豊富なスキルがあり、特にビハインド・ザ・バック・ドリブルを連発して繰り出すプレーは34歳の今も健在だ。
そして忘れてはならないのが、両者とも兼備するシュート力。シュートレンジが広いだけでなく、高確率でリングを射抜くことができるため、ディフェンダー陣は守ることが非常に困難となる。
では、ウィリアムズがカリーではなくアービングをトップに据えた理由は何なのか。
「カイリーは守備陣の中から隙間を見つけて突破し、どちらの手でもフィニッシュすることができ、30フィート(約9メートル)からもシュートできる。これには皆も賛同してくれるだろう。もちろん、ステフも30フィートからシュートすることはできる。でもカイリーのように守備陣を突破して両手でフィニッシュできるとは思えないね」
両者とも高いシュート力も持ち、ゴール下でもフィニッシュできるが、ウィリアムズはボールハンドラーとして見た場合はアービングに軍配を上げていた。
文●秋山裕之(フリーライター)
前者ではマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、後者ではジョーダンやコビー・ブライアント(元レイカーズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)などの名前が挙がる。では“歴代最高のボールハンドラー”は誰なのか?
電光石火のクイックネスと振り幅の大きなクロスオーバーで何度もアンクル・ブレイクさせてきたアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)やテクニシャンのピート・マラビッチ(元ニューオリンズ・ジャズほか)、鋭い切り返しで相手を翻弄し“キラー・クロスオーバー”と呼ばれたティム・ハーダウェイ(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)、先日引退を表明したジャマール・クロフォード(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)もその1人だろう。
そして1998年にNBA入りし、独特のリズムから様々なフェイクやスキルを駆使して数々のハイライトシーンを生み出したジェイソン・ウィリアムズ(元サクラメント・キングスほか)も強烈なインパクトを放った名手だ
現地時間3月27日、そのウィリアムズが米メディア『SiriusXM NBA Radio』へ出演し、歴代最高のボールハンドラーについて語った。
現役時代に“ホワイト・チョコレート”の異名を持ち、ノールックパスやビハインド・ザ・バックパス、さらにはエルボーパスなどクリエイティビティ溢れるプレーでファンを魅了した魔術師は、カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)とステフィン・カリー(ウォリアーズ)をトップ2にチョイス。
「カイリー・アービング。私にとって、歴代最高のボールハンドラーはこの男だね。そして次にカリーだ。両者(の差は)はそれほど離れてはいないと言っておこう」
アービングは左右の手でボールを自在に操り、ディフェンダーに囲まれてもボールをキープし、味方へアシスト、あるいは自らフィニッシュまで持ち込めるリーグ有数の1オン1プレーヤー。
一方のカリーもディフェンダーを惑わず豊富なスキルがあり、特にビハインド・ザ・バック・ドリブルを連発して繰り出すプレーは34歳の今も健在だ。
そして忘れてはならないのが、両者とも兼備するシュート力。シュートレンジが広いだけでなく、高確率でリングを射抜くことができるため、ディフェンダー陣は守ることが非常に困難となる。
では、ウィリアムズがカリーではなくアービングをトップに据えた理由は何なのか。
「カイリーは守備陣の中から隙間を見つけて突破し、どちらの手でもフィニッシュすることができ、30フィート(約9メートル)からもシュートできる。これには皆も賛同してくれるだろう。もちろん、ステフも30フィートからシュートすることはできる。でもカイリーのように守備陣を突破して両手でフィニッシュできるとは思えないね」
両者とも高いシュート力も持ち、ゴール下でもフィニッシュできるが、ウィリアムズはボールハンドラーとして見た場合はアービングに軍配を上げていた。
文●秋山裕之(フリーライター)
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