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NBA

「俺たちは誰が離脱してもアジャストしてきた」セルティックスの生え抜きガードが今季チームに自信<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.03.30

先発センターのウィリアムズ三世をケガで欠いたセルティックスだが、スマート(写真)の自信は揺らがなかった。(C)Getty Images

先発センターのウィリアムズ三世をケガで欠いたセルティックスだが、スマート(写真)の自信は揺らがなかった。(C)Getty Images

 ボストン・セルティックスは現地時間3月27日にホームでミネソタ・ティンバーウルブズを134-112で下し、47勝28敗(勝率62.7%)でイースタン・カンファレンス首位へ浮上。

 今季のチームは1月6日時点では18勝21敗(勝率46.2%)でプレーイン・トーナメント進出圏外のカンファレンス11位に沈んでいたが、そこから見事な巻き返しを見せた。

 3月28日のトロント・ラプターズ戦こそ延長の末に112-115で惜敗し、連勝が6でストップしたものの、8シーズン連続のプレーオフ進出に向けてチームは勢いに乗っている。

 このラプターズ戦。セルティックスはディフェンシブ・アンカーを務めてきたセンターのロバート・ウィリアムズ三世が左ヒザの半月板断裂で戦線離脱したほか、2枚看板のジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンがヒザを痛めて欠場、アル・ホーフォードも個人的事情でチームを離脱したが、ラプターズ相手に同点9度、リードチェンジ15度の熱戦を演じてみせた。

「もちろん、ロブ(ウィリアムズ三世)は両エンドで強烈なインパクトを残している。彼がやっていたことの代役ができる選手なんていない」

 今季途中加入したデリック・ホワイトはウィリアムズ三世の離脱についてそう語るも、イーメイ・ユドカ・ヘッドコーチは「多くの選手たちの活躍によって素晴らしい夜になった。たくさんの選手たちがステップアップしてくれたよ。我々には勝利するチャンスがあったし、自分たちが勝つべきだと感じていたくらいだ」と選手の奮闘を称えていた。
 
 チーム最古参で在籍8年目のマーカス・スマートも「タフな試合だった。でも俺たちがやり切ったこと、(勝利する)チャンスがあったことを誇りに思うね」とポジティブに捉えていた。

 ウィリアムズ三世は最低でも数週間の離脱が予想されており、レギュラーシーズンの残り試合は欠場が濃厚。今季、平均10.0点、9.6リバウンド、2.2ブロックをマークしていた24歳の離脱はチームにとって痛いが、スマートの自信は揺らがない。

「俺たちにとってアドバンテージになるのは、30試合くらいフルメンバーが揃わない中で戦い抜いてきたこと。そこからアジャストしていくことを学んでプレーしてきた。(ウィリアムズ三世の離脱は)確かに痛手だ。でもロブは俺たちが下を向くことなんて望んじゃいないし、俺たちだってそんなことはしないさ」

 続けてスマートは「このチームには誰かがケガで離脱しても、ステップアップしてコートへ立つことを待ち望んできた選手がいる。今シーズンの俺たちは、主要選手が欠けていてもアジャストしてプレーしてきたアドバンテージがあるんだ。それをまたやればいいだけのことさ」と語った。

 ウィリアムズ三世が不在の間、チームはホーフォード、ダニエル・タイスというビッグマン勢の奮起が不可欠だが、そのほかのポジションの選手もどうすべきかをすでに把握しているだろう。

 まずは30日に行なわれるマイアミ・ヒートとのイースト上位対決でどんな戦いを見せてくれるのか。セルティックスのチーム力を是非とも見せつけてほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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