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NBA

MVP受賞に自信を覗かせるエンビード。もし戴冠を逃せば「何をすべきかわからなくなる」と皮肉も<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.04.04

充実のシーズンを送るエンビード。はたしてMVPに手は届くのか。(C)Getty Images

充実のシーズンを送るエンビード。はたしてMVPに手は届くのか。(C)Getty Images

 最終盤に差し掛かっている2021-22レギュラーシーズン。そのなかで、今季のMVP候補は3選手に絞られたと見ていいだろう。

 現地時間3月29日、米スポーツ専門局『ESPN』が100のメディアによる投票結果を発表した“第3回MVP調査”では、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ/計860ポイント)がトップに。2位にはジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ/計719ポイント)が、3位にはヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス/計593ポイント)が入り、この3人が4位以下に大差をつけた。

 また、4月1日に『NBA.com』へ掲載された最新版のMVPランキングでも、ヨキッチ、アデトクンボ、エンビードがトップ3を独占。このことから、彼らのいずれかが今季の最優秀選手賞に輝くのは濃厚だ。

 ヨキッチは昨季、アデトクンボも2019、20年と2シーズン連続で受賞している。両選手は今季も素晴らしい成績を残してチームを引っ張っているのだが、受賞経験がある選手の再戴冠は、そのハードルが高くなってしまうもの。そうなると、エンビードが初のMVPを手にする可能性も高そうだ。
 
 シクサーズは27日のフェニックス・サンズ戦に104-114で敗れ、続く29日のバックス戦にも116-118で惜敗。昨季のNBAファイナルへ進出した両チームに負けただけでなく、31日には格下デトロイト・ピストンズとの試合も94-102で落とし、3連敗を喫していた。

 だが2日のシャーロット・ホーネッツ戦に144-114で快勝すると、翌3日のクリーブランド・キャバリアーズ戦にも112-108で競り勝ち、5シーズン連続のプレーオフ進出が決定。この試合ではジェームズ・ハーデンがトリプルダブル(21得点、10リバウンド、10アシスト)、トバイアス・ハリスが11得点、5リバウンド、タイリース・マキシーが11得点を残したのだが、エンビードの活躍なしに勝利することはできなかっただろう。

 28歳のビッグマンはいずれもゲームハイとなる44得点、17リバウンド、5ブロックと大暴れ。フリースローに至っては17/20(成功率85.0%)と総得点の半分近くをフリースローで稼ぎ出し、キャバリアーズ撃破の殊勲者となった。
 
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