今季の新人王レースは本命不在と評されてきたが、現地時間3月31日に『NBA.com』へ掲載された「Kia Rookie Ladder」に入ったトップ5が有力候補と言えるだろう。
最新版ランキングでは、1位から順にエバン・モーブリー(クリーブランド・キャバリアーズ)、ケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)、スコッティ・バーンズ(トロント・ラプターズ)、ジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ)、フランツ・ヴァグナー(オーランド・マジック)が名を連ねた。
4月4日時点で、モーブリーはルーキートップの平均8.3リバウンド、1.6ブロックに33.9分、14.9点、2.5アシスト。バーンズは同トップの平均35.5分に15.4点、7.5リバウンド、3.5アシスト、1.1スティール。カニングハムが新人トップの平均17.3点に5.5リバウンド、5.5アシスト、1.2スティールを残しており、現状ではこの3選手が最終候補として挙がることが予想できる。
5日に『CBS Sports』へ掲載されたインタビュー内で、キャブズのケビン・ラブは「一貫性だと思う」と切り出し、新人王候補たちをこのように評していた。
「もちろん、僕はバーンズに対して凄くリスペクトしている。彼は素晴らしい仕事をこなしている。これから先、彼はすごくいい選手になっていくだろうね。あの才能を考えたら、どこまで伸びていくかさえも分からないくらいさ。カニングハムについても同じことが言える。彼は大きな成長曲線を描いていくだろう」
「だがエバンはシーズンを通してずっと一貫性があると思うんだ。ディフェンス、オフェンスの両方でね。それに(センターの)ジャレット・アレンが離脱して、様々なラインナップを起用していく中でステップアップした。安定した戦力になってくれている。シーズン中にルーキーの壁に直面したこともないんだ。僕はこれまでいろんなルーキーたちを見てきたけど、エバンには特別な存在になれるチャンスがある。彼は正真正銘の新人王(候補)であることを証明していると思う」
モーブリー、バーンズ、カニングハムは、いずれもケガで10試合前後を欠場しているものの、所属チームで主力として活躍を続けている。
バーンズが所属するラプターズ(46勝33敗/勝率58.2%)はイースタン・カンファレンス5位でプレーオフ、モーブリーが在籍するキャブズ(43勝37敗/勝率53.8%)はイースト7位でプレーイン・トーナメント出場と、ポストシーズン進出を決めているのに対し、カニングハムのいるピストンズはイースト14位の23勝56敗(勝率29.1%)と、チーム成績こそ差はあるものの、新人王争いは個人成績がフォーカスされる傾向がある。
ただ、依然としてこの3選手の中に大本命が不在なことから、2000年のエルトン・ブランド(当時シカゴ・ブルズ)とスティーブ・フランシス(当時ヒューストン・ロケッツ)以来となるダブル受賞となる可能性もありそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
最新版ランキングでは、1位から順にエバン・モーブリー(クリーブランド・キャバリアーズ)、ケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)、スコッティ・バーンズ(トロント・ラプターズ)、ジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ)、フランツ・ヴァグナー(オーランド・マジック)が名を連ねた。
4月4日時点で、モーブリーはルーキートップの平均8.3リバウンド、1.6ブロックに33.9分、14.9点、2.5アシスト。バーンズは同トップの平均35.5分に15.4点、7.5リバウンド、3.5アシスト、1.1スティール。カニングハムが新人トップの平均17.3点に5.5リバウンド、5.5アシスト、1.2スティールを残しており、現状ではこの3選手が最終候補として挙がることが予想できる。
5日に『CBS Sports』へ掲載されたインタビュー内で、キャブズのケビン・ラブは「一貫性だと思う」と切り出し、新人王候補たちをこのように評していた。
「もちろん、僕はバーンズに対して凄くリスペクトしている。彼は素晴らしい仕事をこなしている。これから先、彼はすごくいい選手になっていくだろうね。あの才能を考えたら、どこまで伸びていくかさえも分からないくらいさ。カニングハムについても同じことが言える。彼は大きな成長曲線を描いていくだろう」
「だがエバンはシーズンを通してずっと一貫性があると思うんだ。ディフェンス、オフェンスの両方でね。それに(センターの)ジャレット・アレンが離脱して、様々なラインナップを起用していく中でステップアップした。安定した戦力になってくれている。シーズン中にルーキーの壁に直面したこともないんだ。僕はこれまでいろんなルーキーたちを見てきたけど、エバンには特別な存在になれるチャンスがある。彼は正真正銘の新人王(候補)であることを証明していると思う」
モーブリー、バーンズ、カニングハムは、いずれもケガで10試合前後を欠場しているものの、所属チームで主力として活躍を続けている。
バーンズが所属するラプターズ(46勝33敗/勝率58.2%)はイースタン・カンファレンス5位でプレーオフ、モーブリーが在籍するキャブズ(43勝37敗/勝率53.8%)はイースト7位でプレーイン・トーナメント出場と、ポストシーズン進出を決めているのに対し、カニングハムのいるピストンズはイースト14位の23勝56敗(勝率29.1%)と、チーム成績こそ差はあるものの、新人王争いは個人成績がフォーカスされる傾向がある。
ただ、依然としてこの3選手の中に大本命が不在なことから、2000年のエルトン・ブランド(当時シカゴ・ブルズ)とスティーブ・フランシス(当時ヒューストン・ロケッツ)以来となるダブル受賞となる可能性もありそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)