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「エンビードの役に立たないと」ハーデンのスタンスに元同僚パーキンスが苦言「彼は責任を担っていない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.04.07

パーキンスはエンビード(右)とコンビを組むハーデン(左)に「相棒としての責任を果たす必要がある」とさらなる奮起を求めた。(C)Getty Images

 今年2月のトレード最終期限日にジェームズ・ハーデンを獲得したフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、テコ入れ以降17勝8敗の成績でプレーオフ進出を決めている。ジョエル・エンビードとハーデンのコンビで1982-83シーズン以来のリーグ優勝を目指すが、元NBA選手で現在はアナリストを務めるケンドリック・パーキンスは、かつての同僚であるハーデンにもっと責任を負う必要があると見解を述べている。

 シクサーズは移籍を志願し、メンタルヘルスの問題も抱えていた主力ベン・シモンズを放出し、2018~20年に史上8人目の3年連続得点王に輝いたハーデンを獲得。リーグ1位の平均30.4点、同6位の11.6リバウンド、4.2アシスト、1.14スティール、1.48ブロックとMVP級の活躍を見せているエンビードとの強力デュオ体制へ移行した。

 ただ、ハーデンは3月に出場した14試合で平均21.9点、9.0アシストを記録している一方、フィールドゴール成功率39.2%、3ポイント成功率30.8%と低迷。4月の3試合も平均14.7点、FG成功率36.4%、3ポイント成功率30.0%と効率の悪さが目に付く。

 シモンズとは違い、コート上のどこからでもゴールを射抜けるシュート力を備えるなど、これまでにない強みは加わったが、シクサーズが期待していたレベルに達しているかと言えばまだ物足りないだろう。
 
 2012年にオクラホマシティ・サンダーでチームメイトだった元NBA選手のパーキンスは『ESPN』の番組『NBA Today』に出演した際、ハーデンがトレードで"招聘"された意味について触れつつ、さらなる奮起を求めている。

「ハーデンには周囲が思っている以上の責任がある。ジョエル・エンビードへのプレッシャーを軽減するためにそこにいるからね。ハーデンが過去に一緒にプレーした選手を見てみると、ドワイト・ハワード、クリス・ポール、ラッセル・ウエストブルックとはうまくいかなかった。そして、ブルックリン・ネッツに行ったが、KD(ケビン・デュラント)、カイリー(アービング)ともうまくいかなかった」

「今はエンビードと一緒だが、コンビを組む相手に依存するのではなく、相棒としての責任を果たす必要がある。エンビードにプレッシャーをかけず、彼の役に立たないといけない。今のところ、彼はフィラデルフィアに来て以降、責任を担っていない」

 ハーデンはデュラント、ウエストブルックと共闘したサンダー時代の2011-12シーズンにファイナルの舞台を経験しているが、その後ヒューストン・ロケッツで単独エースを担った12-13シーズンからの8年間ではカンファレンス決勝進出が最高位。

 シーズン途中にネッツに移籍した昨季もカンファレンス準決勝で敗退しており、新天地で結果を残せないとなれば、大きな批判を浴びることになりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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