専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

ハーデンの「プレッシャーは感じていない」発言にシクサーズOBが忠告「考え直した方がいい。嘘をつくな」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.04.20

シクサーズOBのバークレー(右)は、「プレッシャーを感じていない」と語ったハーデン(左)に忠告した。(C)Getty Images

シクサーズOBのバークレー(右)は、「プレッシャーを感じていない」と語ったハーデン(左)に忠告した。(C)Getty Images

 ジェームズ・ハーデンは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズが1982-83シーズン以来のリーグ優勝を果たすうえで、キーマンと目されている。周囲の期待値は非常に高いなか、チームOBのチャールズ・バークレーが檄を飛ばしている。

 ハーデンは今季ブルックリン・ネッツの一員として開幕を迎え、ケビン・デュラント、カイリー・アービングがケガや新型コロナウイルスのワクチン未接種による出場制限の問題で欠けるなか、44試合に出場して平均22.5点、8.0リバウンド、10.2アシストを記録。一方でフィールドゴール成功率41.4%、3ポイント成功率33.2%と効率の悪さが目に付いていた。

 そのなかで、シクサーズが移籍を志願していたベン・シモンズを駒に、ハーデンを電撃トレードで獲得。リーグトップの平均30.6点、同5位の11.7リバウンドと大活躍を見せたジョエル・エンビードとの強力タッグが完成した。

 レギュラーシーズン51勝31敗でイーストの第4シードを獲得してポストシーズンに挑むなか、ハーデンはトロント・ラプターズとの1回戦スタートを前に『Complex Sports』のインタビューで、「俺が証明するものは何もないし、プレッシャーは一切感じていない。俺にとっては、コートに立ち、自分のプレーをする。そしてチームの勝利を手助けする、それだけだ」と強気な姿勢を示した。
 
 この一言が話題を呼び、元NBA選手でアナリストのティム・レグラーが『ESPN』の番組『First Take』「ジェームズ・ハーデンがプレッシャーを感じているのは間違いない」と指摘。殿堂入り選手で、『TNT』のアナリストを務めるバークレーも同局の番組「Inside the NBA」でハーデンに“忠告”をしている。

「ジェームズ・ハーデン、君はプレッシャーは感じないと言ったそうだな。おいおい、もう一度考え直した方がいい。フィラデルフィアのファンは君のひどいプレーを望んではいない。プレッシャーはとりあえず置いておいて、と言うことはできても、プレーオフではほかの誰よりもプレッシャーがかかる。俺はすべてのシクサーズの選手、ファンのことが好きだが、ジェームズ、嘘をつくな」

 バークレーはハーデンを認めていないわけではなく、昨年3月には『ESPN』の『Greeny Show』で、「レブロン(ジェームズ)やヤニス(アデトクンボ)に無礼なことを言うつもりはないが、ジェームズ・ハーデンは現時点で最もオフェンシブな選手だ。マイケル(ジョーダン)やコビー(ブライアント)の方がガードの選手としては上だが、オフェンスにおいてはどこからでも3ポイントが打て、ドリブルを自在に操り、ファウルも誘発できる。まさにオフェンスマシンだ」と高く評価していた。

 バークレーの檄を受ける形となったハーデンは、ラプターズとのプレーオフ1回戦初戦で22得点、14アシスト、第2戦では14得点、6リバウンド、6アシストをあげてシリーズ連勝に貢献した。この活躍を続け、チームにリーグタイトルをもたらせるか、元MVPの真価が問われることになる。

構成●ダンクシュート編集部
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号