NBA

国際化が進むNBA、プレーオフ出場選手中約28%が海外出身者。最多は渡邊雄太含む9人を擁するラプターズ<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.04.29

カナダのトロントに本拠地を置くラプターズは、日本の渡邊をはじめ9人もの海外出身選手を擁している。(C)Getty Images

 現在プレーオフのファーストラウンド真っ只中のNBA。連日のごとく熱戦が繰り広げられるなか、リーグがある興味深いデータを発表していた。

 NBAの公式リリースによると、今季のプレーオフに出場した16チームの中で、インターナショナルプレーヤー(アメリカ以外の出身選手)は総勢68人を数えるという。プレーオフにおける各チームのロースター枠は15人なので、全体の約28%(68/240)を海外出身者が占めていることになる。

 国別ではお隣のカナダから最多の12人。以下、フランスから6人、オーストラリア、ドイツ、ナイジェリア、セルビアから各4人を輩出し、計29か国と多岐にわたる。

 チーム別に見ても、一部に集中しているというわけではなく、16チームすべての球団に2人以上の海外出身者が在籍している。最多はリーグで唯一カナダに本拠地を置くトロント・ラプターズの9人で、これは史上最多タイ記録とのことだ。
 
 ラプターズには日本の渡邊雄太をはじめ、母国カナダの選手が2人(ケム・バーチ、ダラーノ・バントン)、ほかにもカメルーン(パスカル・シアカム)、イギリス(OG・アヌノビー)、ナイジェリア(プレシャス・アチウワ)、ドイツ(イザック・ボンガ)、ウクライナ(シヴィ・ミハイルーク)セントルシア(クリス・ブーシェイ)の選手が在籍。アメリカ以外のプレーヤーが半分以上を占めている、まさに"多国籍軍団"だ。

 2014年にはサンアントニオ・スパーズが同じく9人の海外出身者を擁して頂点に立っているほか、今季のシーズンMVP候補3名(ヤニス・アデトクンボ、ジョエル・エンビード、ニコラ・ヨキッチ)がいずれもアメリカ人以外の選手であるように、現在のNBAは海外選手抜きには語れない。

 そんな視点からも、これからさらに過熱するプレーオフを楽しんでみてはいかがだろうか。

構成●ダンクシュート編集部