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NBA

“テイタム対策”のカギは「時には4人で囲むこと」バックスが堅守でセルティックスを封じシリーズ先勝!<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.02

ヤニス(左)がトリプルダブルの活躍を見せたほか、相手エースのテイタム(右)を見事に封じる堅守を披露し、バックスがシリーズ先勝を飾った。(C)Getty Images

ヤニス(左)がトリプルダブルの活躍を見せたほか、相手エースのテイタム(右)を見事に封じる堅守を披露し、バックスがシリーズ先勝を飾った。(C)Getty Images

 2021-22シーズンのNBAプレーオフは、現地時間5月1日(日本時間2日、日付は以下同)からカンファレンス・セミファイナルが開幕する。その初戦となったミルウォーキー・バックスとボストン・セルティックスによるシリーズ初戦は、アウェーのバックスが101-89で勝利を収めた。

 オールスターフォワードのクリス・ミドルトンが左ヒザの内側側副靭帯捻挫のためシリーズ全休と報じられるなか、昨季覇者はドリュー・ホリデーがゲームハイの25得点に9リバウンド、5アシスト、3スティールと躍動。さらに大黒柱ヤニス・アデトクンボがトリプルダブル(24得点、13リバウンド、12アシスト)に2ブロックをマークしたほか、ボビー・ポーティスが15得点、11リバウンド、グレイソン・アレンが11得点、3スティール、ブルック・ロペスが10リバウンド、3ブロックを記録し勝利に貢献した。

 アデトクンボはフィールドゴール9/25(成功率36.0%)、5ターンオーバーと苦しんだものの、プレーオフで2度目のトリプルダブルを達成。「相手はフィジカルに、それにヘルプも送ってきた。本当にいいディフェンスをしてきた」と語るも、昨季のファイナルMVPはチームメイトたちへ効果的なパスを送り続けた。

『ESPN Stats & Info』によると、アデトクンボからパスを受けた選手たちが放ったフィールドゴールは12/18(成功率66.7%)、そのうち3ポイントは7/12(成功率58.3%)とともに高確率。18本中14本がコンテストなしのオープンショットだったという。
 
「辛抱してプレーを続けていき、ディフェンスを読み続けていた。彼はゲームの展開を読んでいたんだ。点も取るし、ボールシェアもする。彼はそのどちらもやらなければいけないことを理解しているからね」

 大黒柱が見せた献身的な働きを称え、シリーズ先勝を喜んだマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)。さらにディフェンスでは相手エースのジェイソン・テイタムをフィールドゴール6/18(成功率33.3%)に抑え込み、計21得点に封じる好守も光った。まるでセルティックスが1回戦でケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)へ仕向けたかのような方法で封じたのだが、ホリデーはテイタム対策のカギについてこう明かしている。

「彼の周りに押し寄せることが大事だと思うね。それは僕だけじゃなく、チーム全体で見せた努力の証さ。彼を狭いスペースへ向かわせて2、3人、時には4人で囲んでいることを見せつけたことだね」

 はたしてシリーズの流れはどちらに傾くのか。第2戦は3日、同じくセルティックスの本拠地TDガーデンで行なわれる。

文●秋山裕之(フリーライター)

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