今季リーグベストかつ球団史上最高となる64勝18敗(勝率78.0%)をマークしたフェニックス・サンズと、ウエスタン・カンファレンス4位の52勝30敗(勝率63.4%)を残したダラス・マーベリックスによるカンファレンス・セミファイナルは、サンズの2連勝で舞台をダラスに移すこととなった。
サンズはデビン・ブッカーが平均26.5点、6.5リバウンド、6.0アシスト、クリス・ポールが23.5点、5.5リバウンド、5.5アシストと両ガードが絶好調。さらにディアンドレ・エイトンが17.0点、5.5リバウンド、ジェイ・クラウダーが13.0点、7.5リバウンド、キャメロン・ジョンソンが13.0点、ミカル・ブリッジズが12.0点、5.0リバウンド、5.0アシスト、1.50スティールと、各自が役割を遂行している。
特に第3戦が行なわれる6日に37歳を迎えるポールの活躍が凄まじい。129-109で勝利した第2戦、ポールは第4クォーターの開始5分で14得点の集中砲火。試合全体でも28得点、6リバウンド、8アシストという大活躍で大勝へと導いた。
「全ては自分がやってきた練習の成果なのさ。ゲームでだますことなんてできないんだ。だから自分の強みを発揮して、コンディションを整えておくこと。そのためには向上しなきゃいけないし、なかには休養が必要な時もある。ときには打ちまくることだってある。最終的に結果が全てなのさ」
通算14回目のプレーオフを戦う大ベテランは、ニューオリンズ・ペリカンズとの1回戦でもシリーズ平均22.3点、11.3アシストにフィールドゴール成功率56.7%と躍動。勝負どころの最終クォーターでギアを上げ、必要とあらば自らゴールを奪って勝利をもたらしてきた。
コンビを組んで2シーズン目のブッカーは、第4クォーターで躍動するポールをこう称える。
「僕らもあれを見るたびに毎回感動している。もう驚くことはないけどね。僕が思うに、あれは彼による勝利への意志なんだ」
リーグを代表する司令塔のポールが第4クォーターで輝きを増す理由。本人によると、それは頼れる相棒、そしてサンズという素晴らしいチームでプレーできていることにあるようだ。
「楽しいね。僕はそれ(第4クォーターの爆発)が大好きでね。それよりも最高なのは、この男(ブッカー)が同じチームにいることだね。彼は2点負けていてもスリーを打つことをためらったりしない。僕らはチームとしてロッカールームでそのことを話していてね。試合が終わっても話しているくらいなんだ。ファンにとってもエキサイティングなことだと思うよ」
28年ぶりにNBAファイナルまで駆け上がった昨季、ミルウォーキー・バックス相手に2連勝から4連敗の屈辱を味わったサンズは、今季新たなチームを作り上げ、球団史上初の頂点に立つための準備を進めてきた。
プレーオフで16勝するための道のりを、今まさにチーム一丸となって歩んでいる。それがこのチームの結束力を高めていると言えるだろう。
6日に敵地で行なわれる第3戦、サンズは勢いに乗ってカンファレンス・ファイナル進出に王手をかけられるか。ポールの活躍とともに注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
サンズはデビン・ブッカーが平均26.5点、6.5リバウンド、6.0アシスト、クリス・ポールが23.5点、5.5リバウンド、5.5アシストと両ガードが絶好調。さらにディアンドレ・エイトンが17.0点、5.5リバウンド、ジェイ・クラウダーが13.0点、7.5リバウンド、キャメロン・ジョンソンが13.0点、ミカル・ブリッジズが12.0点、5.0リバウンド、5.0アシスト、1.50スティールと、各自が役割を遂行している。
特に第3戦が行なわれる6日に37歳を迎えるポールの活躍が凄まじい。129-109で勝利した第2戦、ポールは第4クォーターの開始5分で14得点の集中砲火。試合全体でも28得点、6リバウンド、8アシストという大活躍で大勝へと導いた。
「全ては自分がやってきた練習の成果なのさ。ゲームでだますことなんてできないんだ。だから自分の強みを発揮して、コンディションを整えておくこと。そのためには向上しなきゃいけないし、なかには休養が必要な時もある。ときには打ちまくることだってある。最終的に結果が全てなのさ」
通算14回目のプレーオフを戦う大ベテランは、ニューオリンズ・ペリカンズとの1回戦でもシリーズ平均22.3点、11.3アシストにフィールドゴール成功率56.7%と躍動。勝負どころの最終クォーターでギアを上げ、必要とあらば自らゴールを奪って勝利をもたらしてきた。
コンビを組んで2シーズン目のブッカーは、第4クォーターで躍動するポールをこう称える。
「僕らもあれを見るたびに毎回感動している。もう驚くことはないけどね。僕が思うに、あれは彼による勝利への意志なんだ」
リーグを代表する司令塔のポールが第4クォーターで輝きを増す理由。本人によると、それは頼れる相棒、そしてサンズという素晴らしいチームでプレーできていることにあるようだ。
「楽しいね。僕はそれ(第4クォーターの爆発)が大好きでね。それよりも最高なのは、この男(ブッカー)が同じチームにいることだね。彼は2点負けていてもスリーを打つことをためらったりしない。僕らはチームとしてロッカールームでそのことを話していてね。試合が終わっても話しているくらいなんだ。ファンにとってもエキサイティングなことだと思うよ」
28年ぶりにNBAファイナルまで駆け上がった昨季、ミルウォーキー・バックス相手に2連勝から4連敗の屈辱を味わったサンズは、今季新たなチームを作り上げ、球団史上初の頂点に立つための準備を進めてきた。
プレーオフで16勝するための道のりを、今まさにチーム一丸となって歩んでいる。それがこのチームの結束力を高めていると言えるだろう。
6日に敵地で行なわれる第3戦、サンズは勢いに乗ってカンファレンス・ファイナル進出に王手をかけられるか。ポールの活躍とともに注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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