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FAになる権利を持つアービングはネッツと大型契約を結ぶ意向?一方でマークスGMとは方針にズレも<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.05.13

今季はワクチン問題などで29試合の出場にとどまったアービング。オフに大型契約を結ぶ噂が持ち上がっているが…。(C)Getty Images

 先日、ブルックリン・ネッツのショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)がシーズン終了に伴う記者会見を開いた。

 今季開幕前、ネッツは優勝候補の一角に挙げられていたものの、蓋を開けてみればレギュラーシーズンは44勝38敗(勝率53.7%)でイースタン・カンファレンス7位に終わり、プレーオフではファーストラウンドでボストン・セルティックスにスウィープ負けを喫した。

 エースのケビン・デュラントやシューターのジョー・ハリスのケガ、ジェームズ・ハーデンとのトレードで獲得したベン・シモンズの全休、そして新型コロナウイルスのワクチン未接種によるカイリー・アービングの合流遅れなど、多くの不運が重なったのが響いた。
 
 今夏にプレーヤーオプション(FAになれる権利)を持つアービングは今年3月に「背番号7(デュラント)を残して自分がどこかへ行くなんてあり得ない」とネッツ残留と取れる趣旨の発言をしていたが、マークスGMは少々違った考えを持っているようだ。
 
 アービングはオプションを破棄してFAとなり、ネッツと大型契約を結び直す意思があると見られている。しかしマークスGMは、会見でその点についての明言を避けたのだ。あくまでFAの選手を多数抱えるチーム全体の話として、以下のように述べている。

「ロースターの構築についてはオフを通して議論し続けるだろう。カイリーだけじゃなくロースターにいる多くのFAについて決定を下さなければならない。ただ現時点では議論を開始してはいない。我々はブルックリンで、無欲でプレーしたい、チームバスケットボールをプレーしたいと思っている人材を探している。これはカイリーに限ったことではなく、ここにいる全員に言えることだ」

 マークスGMは今季ネッツが期待外れに終わった要因として、アービングの合流遅れが要因となったのは「明らか」だと述べている。

 こうした発言から、マークスGMはアービングとの大型契約を見送ると邪推する声も聞こえてくるが、両者はオフにどのような決断を下すのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部
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