NBA

「トラッシュトークは大歓迎」相手の“口撃”を燃料に変えるドンチッチ「気持ちが高まるから大好きだよ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.18

ドンチッチは「リスペクトしている」グリーンからのトラッシュトークも受けて立つ構えのようだ。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズとダラス・マーベリックスによるウエスタン・カンファレンス・ファイナルが、現地時間5月18日に幕を開ける。

 両チームは今季のレギュラーシーズンで4度対戦してマブズが3勝1敗と勝ち越し。マブズの若きエース、ルカ・ドンチッチは平均31.5点、9.0リバウンド、5.5アシストを残しており、ウォリアーズにとって最大の難敵なのは間違いない。

 17日の会見で、ウォリアーズのクレイ・トンプソンは「ルカをチームでガードしていくことが鍵。それぞれが最大限の力を出し切って、チームメイトのことを信頼すること」と、チーム一丸となって戦うと話していた。

 とはいえ、23歳の万能戦士は今年のプレーオフでリーグ2位となる平均31.5点に加えて10.1リバウンド、6.6アシスト、1.9スティールと猛威を振るっている。フェニックス・サンズとのカンファレンス・セミファイナルでも、難易度の高いステップバックスリーやフェイダウェイを何度も決めてきた。

 サンズはそんなスーパースターに対してトラッシュトークを仕掛けたが、ドンチッチは「誰かがトラッシュトークしてくるのは大歓迎さ。それによって僕は気持ちが高まるからね。楽しいものだよ」と大歓迎で、それを燃料に変えて相手を仕留める決定打を沈めていた。
 
 ドンチッチはプレーオフこそ3度目の出場ながら、ユーロリーグや国際大会で場数を踏んでおり、ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は「ルカはルカ。大舞台が大好きなのさ。舞台が大きくなるにつれて、彼はさらに良くなるんだ」と舌を巻いている。

 NBAファイナルへの切符をかけてマブズが激突するウォリアーズには、今プレーオフで平均26.9点を記録するステフィン・カリー、同20.4点を誇るトンプソン、同19.3点を残すジョーダン・プールという驚異的なシュート力を有する選手が3人もいる。

 ただ、ドンチッチが警戒している選手に挙げたのはドレイモンド・グリーンだった。

「グリーンのことはとてもリスペクトしている。もちろん、クレイとステフはとんでもないオフェンス力がある。でもウォリアーズというチームの鍵はドレイモンドなんだ。本当に信じられない選手さ。彼は何でもこなしてしまう。本当に尊敬しているんだ。軽視するつもりはないけど、彼はベストなオフェンシブプレーヤーではない。でもそのほかのすべてのカテゴリーでインパクトをもたらしてしまう。リスペクトしかないよ」
 
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グリーンとの“口撃”を「間違いなくやっていくだろう」とドンチッチ