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大ケガを乗り越え、ファイナルへ返り咲いたトンプソン。かつてレジェンドから受けた影響を元NBA選手の父が明かす<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.03

故障を負った2019年以来、3年ぶりにファイナルの舞台に戻ってきたトンプソン。チーム最長となる約39分の出場で15得点をあげた。(C)Getty Images

 現地時間6月2日(日本時間3日)、ボストン・セルティックスとゴールデンステイト・ウォリアーズによるNBAファイナル第1戦が、カリフォルニア州サンフランシスコのチェイス・センターで幕を開けた。

 第1クォーターはステフィン・カリーの3ポイントが面白いように決まり、単一クォーターにおけるファイナル新記録となる6本成功、21得点を叩き出してウォリアーズがリード。だがセルティックスはジェイレン・ブラウン、アル・ホーフォードらを中心に追い上げ、前半を終えて56-54と2点差で折り返した。

 第3クォーターはカリーやアンドリュー・ウィギンズの活躍でウォリアーズが逆転。さらにオットー・ポーターJr.やアンドレ・イグダーラのタイムリーな長距離砲も決まって38-24と制し、92-80と12点差をつける。

 ところが、セルティックスはそこからブラウンやホーフォードが攻め立てて再び逆転すると、最終クォーターを40-16と圧倒。大事な初戦を120-108で制した。
 
 痛恨の負けを喫したウォリアーズだが、3年ぶりのファイナルの舞台はまだ始まったばかり。初出場の選手も多いなか、試合前にはクレイ・トンプソンの父であり、ロサンゼルス・レイカーズ時代に2連覇(1987、88年)を経験したマイカル・トンプソンが、息子についてコメントした。

 この日のトンプソンは38分57秒プレーしてフィールドゴール成功率42.9%(6/14)、3ポイント成功率42.9%(3/7)の15得点に2リバウンド、3アシストをマーク。第2クォーター中盤にはポーターJr.のオフボールスクリーンから抜け出して2本目の3ポイントを決め、プレーオフ通算3ポイント成功数(433本)でレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/432本)を抜いて歴代2位へ浮上した。

『Warriors Live』へ出演したマイカルは、3年前のファイナルでの大ケガから復活した息子クレイをかつてのレジェンドに重ね合わせる。

「彼を見ていると3人の男を思い出すんだ。そのうち1人は似たようなプレーはしないが、残りの2人、レジー・ミラー(元インディアナ・ペイサーズ)とレイ・アレン(元セルティックスほか)とは似たようなプレーをしているね」
 
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「似たようなプレーはしない」最後の1人は?