ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、現在戦っているボストン・セルティックスとのNBAファイナルを制せば、通算4回目のリーグ優勝に加え、自身初のファイナルMVPを受賞するかもしれない。
過去3回の優勝のうち、2017年、18年はケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)が加入した影響が大きく、ファイナルMVPは2年連続デュラントが輝いた。長年カリーとともにチームを牽引するクレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンも将来的に殿堂入りの可能性がある。
そういった充実したサポート体制もあって、人気コメンテーターのスティーブン・A・スミス氏はカリーに本来ふさわしい評価を与えていないようだ。
米スポーツ専門局『ESPN』の番組「NBA Countdown」では、「カリーとデュラントは歴代でどの位置にランク付けされる?」とのテーマで議論を展開。スミス氏の中では、仮にカリーが今ファイナルを制して4回目のリーグ優勝を果たしたとしても、かつての同僚であるデュラントよりも格付けは下だという。それは、カリーがデュラントよりも周囲の選手に恵まれたという考えに基づいている。
「もしステフ・カリーがウォリアーズにいなかったとしても、KD(デュラント)、クレイ(トンプソン)、ドレイモンド(グリーン)で同じことができる」
元NBA選手で、『ESPN』のアナリストを務めるジェイレン・ローズはすかさず、「ご存じの通り、ラッセル・ウエストブルックとジェームズ・ハーデンは2人ともトップ75(NBA75周年記念チーム)に入っている。ドレイモンド・グリーンとクレイ・トンプソンはリスト外だ。本当に分かっている?」と指摘。しかし、スミス氏は自身の主張を曲げなかった。
「クレイ・トンプソンは(歴代トップ75のリストで)ジェームズ・ハーデンとラッセル・ウエストブルックを上回るに値する。カリーがファイナルMVPを獲得したら? より良い経歴になるのは間違いない。ただ、要するにカリーは史上最も偉大なシューターで、歴代トップ15、10に入る選手だが、デュラントはそれを上回る歴代トップ10のスコアラーであることに疑いの余地はないということだ」
トンプソンは将来殿堂入りを果たしてもおかしくないシューターであり、ディフェンス力もハーデンやウエストブルックよりも上だ。しかし、ハーデンとウエストブルックは世代屈指のタレントで、前者は2018~20年に史上8人目の3年連続得点王に輝き、18年にはシーズンMVPを獲得。後者も歴代最多となる通算194回のトリプルダブルを達成し、2度の得点王と3回のアシスト王、シーズンMVPも1回受賞している。
トンプソンが左ヒザの前十字靭帯断裂、右足のアキレス腱断裂で2シーズンを棒に振ったことも考えると、スミス氏の見解は少なからず劣勢と言わざるを得ないが、今季の復活で風向きは変わるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
過去3回の優勝のうち、2017年、18年はケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)が加入した影響が大きく、ファイナルMVPは2年連続デュラントが輝いた。長年カリーとともにチームを牽引するクレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンも将来的に殿堂入りの可能性がある。
そういった充実したサポート体制もあって、人気コメンテーターのスティーブン・A・スミス氏はカリーに本来ふさわしい評価を与えていないようだ。
米スポーツ専門局『ESPN』の番組「NBA Countdown」では、「カリーとデュラントは歴代でどの位置にランク付けされる?」とのテーマで議論を展開。スミス氏の中では、仮にカリーが今ファイナルを制して4回目のリーグ優勝を果たしたとしても、かつての同僚であるデュラントよりも格付けは下だという。それは、カリーがデュラントよりも周囲の選手に恵まれたという考えに基づいている。
「もしステフ・カリーがウォリアーズにいなかったとしても、KD(デュラント)、クレイ(トンプソン)、ドレイモンド(グリーン)で同じことができる」
元NBA選手で、『ESPN』のアナリストを務めるジェイレン・ローズはすかさず、「ご存じの通り、ラッセル・ウエストブルックとジェームズ・ハーデンは2人ともトップ75(NBA75周年記念チーム)に入っている。ドレイモンド・グリーンとクレイ・トンプソンはリスト外だ。本当に分かっている?」と指摘。しかし、スミス氏は自身の主張を曲げなかった。
「クレイ・トンプソンは(歴代トップ75のリストで)ジェームズ・ハーデンとラッセル・ウエストブルックを上回るに値する。カリーがファイナルMVPを獲得したら? より良い経歴になるのは間違いない。ただ、要するにカリーは史上最も偉大なシューターで、歴代トップ15、10に入る選手だが、デュラントはそれを上回る歴代トップ10のスコアラーであることに疑いの余地はないということだ」
トンプソンは将来殿堂入りを果たしてもおかしくないシューターであり、ディフェンス力もハーデンやウエストブルックよりも上だ。しかし、ハーデンとウエストブルックは世代屈指のタレントで、前者は2018~20年に史上8人目の3年連続得点王に輝き、18年にはシーズンMVPを獲得。後者も歴代最多となる通算194回のトリプルダブルを達成し、2度の得点王と3回のアシスト王、シーズンMVPも1回受賞している。
トンプソンが左ヒザの前十字靭帯断裂、右足のアキレス腱断裂で2シーズンを棒に振ったことも考えると、スミス氏の見解は少なからず劣勢と言わざるを得ないが、今季の復活で風向きは変わるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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